インスリン分泌性ペプチド結合体の製剤
专利摘要:
インスリン分泌性ペプチド結合体の生物活性の安定性を提供し、それを維持することができる医薬製剤が、本発明で提供される。本発明で提供される医薬製剤には、液体および凍結乾燥製剤、単位用量剤形および多回使用剤形、ならびにそれらの組合せが含まれる。本発明は、インスリン分泌性ペプチド結合体、特にアルブミンとエキセンディン−4またはその誘導体との結合体を含む医薬製剤、およびその投与方法を提供する。本発明は、本明細書に記載の医薬製剤を投与することによって、糖尿病およびインスリン分泌性ペプチド関連の疾患または状態を治療する方法も提供する。 公开号:JP2011506442A 申请号:JP2010537957 申请日:2008-12-11 公开日:2011-03-03 发明作者:トーマス;アール. ウーリック,;ジャン−フィリップ エストラディエ,;マリーブ キャリー,;オマール クライシ,;ビョン;ソン チャン,;マギー ワン, 申请人:コンジュケム バイオテクノロジーズ インコーポレイテッド; IPC主号:A61K38-00
专利说明:
[0001] 本願は、2007年12月11日に出願された米国仮特許出願第61/007,346号、2008年2月15日に出願された米国仮特許出願第61/029,295号、および2008年12月3日に出願された米国仮特許出願第61/200,879号の利益を主張する。米国仮特許出願第61/007,346号、同第61/029,295号、および同第61/200,879号のそれぞれは、その全体が本明細書中に参考により援用される。] [0002] インスリン分泌性ペプチド結合体を含む医薬製剤、およびその投与方法が提供される。本製剤は糖尿病、および他のインスリン分泌性ペプチド関連の疾患の治療で有用である。] 背景技術 [0003] 世界での全ての年齢層の糖尿病発生率は、2000年に2.8%または171,000,000人であると推定され、2030年には4.4%または366,000,000人になると予測されている。非特許文献1を参照。米国単独では、2005年に糖尿病の発生率は20,800,000人、または米国の人口の約7%と推定された。非特許文献2を参照。糖尿病の全対象の約95%は、II型の疾患を有する。糖尿病は現在、米国で第5の死因であり、心血管疾患、腎不全、失明および下肢切断から生じる過剰な罹患率に関連する。] [0004] 同様に、肥満は、世界中で人口集団にますます影響を及ぼしている状態である。世界保健機構によると、1995年に、世界で概算200,000,000人の肥満成人がおり、別の18,000,000人の5歳未満の児童が過体重と分類された。2000年現在、肥満成人の数は、300,000,000人以上まで増加していた。非特許文献3を参照。] [0005] インスリン分泌性ペプチドは、II型インスリン非依存性糖尿病、ならびに肥満などの関連代謝異常の管理のための、可能性がある治療剤として調査されてきた。近年、アルブミンへのインスリン分泌性ペプチドの結合が、それらの低い毒性および治療上の利点を維持しつつ、インビボでより長い作用時間を提供することができることが示された。例えば、非特許文献4を参照。そのような医薬生成物の製剤は、安定性を提供し、有効性を維持するのに有用であり得る。したがって、インスリン分泌性ペプチド結合体を含む医薬製剤の必要性が、当技術分野にある。] 先行技術 [0006] Wildら、2004年、Diabetes Care27巻(5号):1047〜1053頁 Centers for Disease Control and Prevention、2005年、National Diabetes Fact Sheet: General Information and National Estimates on Diabetes in the United States、2005年 Formigueraら、2004年、Best Practice & Research Clinical Gastroenterology、18巻:6号、1125〜1146頁 Giannoukakis、Curr Opin Investig Drugs.4巻(10号):1245〜9頁(2003年)] 課題を解決するための手段 [0007] インスリン分泌性ペプチド結合体の生物活性の安定性を提供し、それを維持することができる医薬製剤が、ここで提供される。ここで提供される医薬製剤には、液体および凍結乾燥製剤、単位用量剤形および多回使用剤形、ならびにそれらの組合せが含まれる。医薬製剤は、皮下、静脈内、筋肉内、経皮、動脈内、腹腔内などの非経口経路を通して、または経口経路、局所経路または吸入経路などを通しての投与に適したものであり得る。] [0008] 一態様では、インスリン分泌性ペプチド結合体、緩衝剤、張性調整剤、安定剤、界面活性剤、および任意選択で防腐剤を含む医薬製剤が本明細書で提供され、前記製剤は約3.0〜8.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約4.0〜8.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約4.0〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約6.0〜8.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約6.0〜9.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約5.0〜7.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約4.5〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約5.0〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約5.1〜6.0、約5.2〜6.0、約5.3〜6.0、約5.4〜6.0、約5.5〜6.0、約5.6〜6.0、約5.7〜6.0または約5.8〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、前記製剤は約3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9または9.0のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は約5.0のpHを有する。別の特定の実施形態では、製剤は約7.0のpHを有する。] [0009] インスリン分泌性ペプチドは、当業者に公知である任意のインスリン分泌性ペプチドであってよい。例えば、それは、ホルモンインスリンの合成または発現を刺激すること、またはその刺激を引き起こすことができる、任意のペプチドであってよい。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、グルカゴン様ペプチド1、エキセンディン−3およびエキセンディン−4およびそれらの前駆体、誘導体または断片からなる群から選択される。好ましい実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、エキセンディン−4またはその誘導体である。例示的な誘導体は、本明細書に記載されている。] [0010] インスリン分泌性ペプチド結合体は、アルブミンに結合させることができる。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、ヒト血清アルブミンに結合される。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、組換え体ヒト血清アルブミンに結合される。] [0011] 別の態様では、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度における、エキセンディン−4またはその誘導体へのアルブミンの結合体、緩衝剤、張性調整剤、安定剤、界面活性剤、および任意選択で防腐剤を含む医薬製剤であって、約4〜約8のpHを有する製剤がここで提供される。好ましい実施形態では、エキセンディン−4へのアルブミンの結合体は、エキセンディン−4(1〜39)−Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体である。用語「エキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体」は、式] [0012] (配列番号35)の化合物をアルブミンに共有結合的に結合することによって作製される結合体を指し、この結果、式] [0013] (配列番号34)の結合体が生じ、上式で、Xはアルブミンのシステイン34の硫黄原子である。エキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体は、アルブミンのシステイン34側鎖チオールを[2−[2−[2−マレイミドプロピオンアミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合的に連結し、これを今度は、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジン、すなわちリジン40のεアミノに共有結合的に連結することによって形成できることを当業者は認識しよう。] [0014] 一部の実施形態では、医薬製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH6.5〜7.5の5〜30mMリン酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH6.5〜7.5の5〜30mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有する10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含み、前記製剤は、約5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9または8.0のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。] [0015] 一部の実施形態では、医薬製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH4.5〜5.5の5〜30mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH4.5〜5.5の5〜30mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含み、前記製剤は、約4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4または5.5のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわち、ポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわち、ポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわち、ポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。] [0016] 別の態様では、本発明は、糖尿病、肥満、またはインスリン分泌性ペプチドで治療できる他の疾患または状態、例えば前糖尿病(例えば、耐糖能異常(IGT)もしくは空腹時血糖異常(IFG))、糖尿病、例えばI型糖尿病、II型糖尿病、高齢発症成人性自己免疫性糖尿病としても公知の成人性潜伏型自己免疫性糖尿病(「LADA」)、緩徐発症I型糖尿病、1.5型糖尿病、ステロイド糖尿病、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)治療誘発糖尿病、先天性もしくはHIV関連リポジストロフィー(「脂肪再分布症候群」)を有する対象における糖尿病発達、肥満(すなわち、30kg/m2以上のBMI)、過体重(すなわち、25kg/m2〜30kg/m2のBMI)、メタボリックシンドローム(エックス症候群)、神経系障害、手術、インスリン抵抗性、無自覚性低血糖、拘束性肺疾患、胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、機能性消化不良、胃腸障害に関連する疼痛、例えばIBSおよび機能性消化不良に関連する疼痛、炎症性腸疾患(IBD)、例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎、IBDに関連する疼痛、高血糖症、例えば、手術(例えば、主要な外科的処置、例えば、冠状動脈バイパス手術)に関連する高血糖症、例えば、糖尿病、例えばII型糖尿病を有する対象における手術に関連する高血糖症、メタボリックシンドローム、冠状動脈心不全(CHF)、β細胞機能障害に関連する障害、β細胞欠損に関連する障害、β細胞の不十分な数に関連する障害、またはインスリン分泌性ペプチドもしくはインスリン分泌性ペプチド結合体で治療できる他の状態を有する対象を治療する方法であって、インスリン分泌性ペプチド結合体を、例えば本明細書に記載の医薬製剤中で、対象に投与することを含む方法を提供する。] [0017] 別の態様では、本発明は、有効な量のインスリン分泌性ペプチド結合体を、例えば、1つまたは複数の第二の治療薬と一緒に、本明細書に記載の医薬製剤中で、対象に投与することによって、糖尿病、肥満またはインスリン分泌性ペプチドで治療できる他の障害を治療する方法を提供する。一部の実施形態では、第二の治療薬は、抗糖尿病薬である。一部の実施形態では、抗糖尿病薬は経口抗糖尿病薬(OAD)、例えばビグアナイド、例えばメトホルミンである。] [0018] 本発明は、本発明の医薬製剤および剤形を含むキットも包含する。] 図面の簡単な説明 [0019] 25℃で6カ月インキュベートされた製剤のSEC−HPLC経時的純度プロットを表すグラフである。 40℃で3カ月インキュベートされた製剤のSEC−HPLC経時的純度プロットを表すグラフである。 25℃で6カ月インキュベートされた製剤のRP−HPLCペプチド分解物プロットを表すグラフである。 40℃で3カ月インキュベートされた製剤のRP−HPLCペプチド分解物プロットを表すグラフである。 25℃における、酢酸ナトリウム緩衝液含有製剤対リン酸ナトリウム緩衝液含有製剤のSEC−HPLC純度比較を表すグラフである。 25℃における、酢酸ナトリウム緩衝液含有製剤対リン酸ナトリウム緩衝液含有製剤のRP−HPLCペプチド分解物比較を表すグラフである。 25℃で6カ月後における、酢酸ナトリウム緩衝液含有製剤対リン酸ナトリウム緩衝液含有製剤のSDS−PAGE比較を示す図である。 25℃における、様々なpHの製剤のSEC−HPLC純度比較を表すグラフである。 25℃における、様々なpHの製剤のRP−HPLCペプチド分解物比較を表すグラフである。 25℃における、様々な張性調整剤を含むpH5.0製剤のSEC−HPLC純度比較を表すグラフである。 25℃における、様々な張性調整剤を含むpH5.0製剤のRP−HPLCペプチド分解物比較を表すグラフである。 25℃における、様々な安定剤を含むpH6.0製剤のSEC−HPLC純度比較を表すグラフである。 25℃における、様々な安定剤を含むpH6.0製剤のRP−HPLCペプチド分解物比較を表すグラフである。 25℃における、様々な濃度のエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含有するpH6ソルビトール製剤のSEC−HPLC純度比較を表すグラフである。 25℃における、様々な濃度のエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含有するpH6ソルビトール製剤のRP−HPLC純度比較を表すグラフである。 10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体、pH5.0の酢酸ナトリウム緩衝液、150mM塩化ナトリウムおよび5mMオクタン酸ナトリウムを含有する製剤のSEC−HPLC純度プロットを表すグラフである。 10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体、pH5.0のリン酸ナトリウム緩衝液、150mM塩化ナトリウムおよび5mMオクタン酸ナトリウムを含有する製剤のSEC−HPLC純度プロットを表すグラフである。 10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体、pH5.0の酢酸ナトリウム緩衝液、150mM塩化ナトリウムおよび5mMオクタン酸ナトリウムを含有する製剤のRP−HPLCペプチド分解物プロットを表すグラフである。 10mg/mlエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体、pH5.0のリン酸ナトリウム緩衝液、150mM塩化ナトリウムおよび5mMオクタン酸ナトリウムを含有する製剤のRP−HPLCペプチド分解物プロットを表すグラフである。] [0020] 5.1 定義 本明細書で用いる場合、以下の用語は、特に明記しない限り以下の意味を有するものとする。] [0021] 本明細書で用いる場合、「約」は、特に明記しない限り、用語によって修飾される値の上下10%以下である値を指す。例えば、用語「約20mg/ml」は、18mg/ml〜22mg/mlの範囲を意味する。「約」がpH範囲に関して用いられる場合、例えば「約pH5.0」の場合、pH値はその用語によって修飾されるpHの上下0.5以下である。したがって、「約pH5.0」は、pH4.5〜5.5の範囲を意味する。同様に、「約pH7.0」は、pH6.5〜pH7.5の範囲を意味する。] [0022] 本明細書で用いる場合、「対象」は、それらに限定されないが、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなどを含む、哺乳動物などの動物を指す。好ましい実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象はヒト以外の動物、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギまたはウマなどのヒト以外の動物である。対象は雄でも雌でもよい。] [0023] 本明細書で用いる場合、「インスリン分泌性」は、インスリン分泌活性、すなわち、ホルモンインスリンの合成または発現を刺激するかその刺激を引き起こす能力を有することを意味する。インスリン分泌性ペプチドには、GLP−1、エキセンディン−3、エキセンディン−4、およびGLP−1、エキセンディン−3およびエキセンディン−4およびインスリン分泌活性を有する他のペプチドなどのペプチドの前駆体、誘導体または断片が含まれるが、これらに限定されない。] [0024] 「グルカゴン様ペプチド−1」(「GLP−1」)および「GLP−1誘導体」は、一般に、高血糖症の間インスリン分泌を刺激し、グルカゴン分泌を抑制し、(プロ)インスリン生合成を刺激し、胃内容排出および酸分泌を減速する腸ホルモンである。一部の実施形態では、グルカゴン様ペプチドは、GLP−1(7〜37)である。一部の実施形態では、グルカゴン様ペプチドは、GLP−1(7〜36)である。一部のGLPおよびGLP誘導体、例えば配列番号3〜15として本明細書に記載されるものは、細胞によるグルコース取込みを促進するが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,574,008号に開示されるように、インスリン発現を刺激しない。] [0025] 「エキセンディン−3」は、メキシコヒゲトカゲHeloderma horridumの唾液分泌から単離された天然のGLP−1アゴニストであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている米国特許第5,424,286号に開示されているように、哺乳動物のGLP−1アミノ酸配列と53%の重複部分を共有する。エキセンディン−3のアミノ酸配列は、HSDGTFTSDLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS(配列番号16)である。] [0026] 「エキセンディン−4」は、アメリカドクトカゲHeloderma suspectumの唾液腺毒液から単離される天然のGLP−1アゴニストであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,424,286号に開示されているように、哺乳動物のGLP−1アミノ酸配列と53%の重複部分を共有する。エキセンディン−4のアミノ酸配列は、HGEGTFTSDLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS(配列番号17)である。エキセンディン−4はグルコース依存的にグルカゴンを減少させ、インスリン分泌を増加させ、ヒトGLP−1受容体に結合して活性化することを含む、GLP−1のある作用を模倣する。エキセンディン−4は、第一相インスリン応答の回復、グルカゴン分泌の調節、胃内容排出の遅延、および食物摂取量の減少を通して空腹時および食後のグルコース濃度を低減させることによって、血糖調節を改善する。] [0027] 「反応基」は、共有結合を形成することができる化学基である。そのような反応性剤を関心のあるインスリン分泌性ペプチドに連結または結合させ、修飾インスリン分泌性ペプチドを形成することができる。反応基は、一般に、エステルまたは混合無水物としてのカルボキシ、ホスホリルまたはアシル基、またはイミダートであることができ、それによって、アルブミン上の標的部位でアミノ基、ヒドロキシまたはチオールなどの官能基と共有結合を形成することができる。ほとんどの場合、エステルは、フェノール化合物を含み、またはチオールエステル、アルキルエステル、リン酸エステルなどとなる。反応基には、スクシンイミジルおよびマレイミド基が含まれる。] [0028] 「官能基」は、修飾インスリン分泌性ペプチド上の反応基が反応して共有結合を形成することができる、アルブミン上の基である。官能基には、エステル反応性実体に結合するヒドロキシル基;マレイミドおよびマレイミド基、イミダートおよびチオエステル基に結合するチオール基;ならびに反応性実体上のカルボキシ、ホスホリルまたはアシル基に結合するアミノ基が含まれる。] [0029] 「連結基」は、反応基をインスリン分泌性ペプチドに連結するために用いることができる化学部分である。連結基は、1つまたは複数のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル基など、アルキル基によって置換されたアルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基またはアミノ基、シクロアルキル基、多環式基、アリール基、ポリアリール基、置換されたアリール基、複素環基および置換された複素環基を含むことができる。連結基は、AEA((2−アミノ)エトキシ酢酸)または好ましい連結基AEEA([2−(2−アミノ)エトキシ)]エトキシ酢酸)などのポリエトキシアミノ酸を含むこともできる。] [0030] 本明細書で用いる場合、「アルブミン」は、その単量体形で、起源の種類によって約65〜67キロダルトンの分子量を有する、血漿中で最も豊富なタンパク質を指す。用語「アルブミン」は、「血清アルブミン」と同義的に用いられ、本発明のインスリン分泌性ペプチドと結合体を形成するアルブミンの源を規定するものではない。したがって、本明細書で用いる場合、用語「アルブミン」は、血液または漿液などの天然の源から精製されるアルブミン、または化学的に合成されるアルブミンもしくは組換え技術によって生成されるアルブミンを指すことができる。本明細書で記載されるインスリン分泌性ペプチド結合体のアルブミンの例示的な形を、下のセクション5.5.5.1で提供する。] [0031] 「インスリン分泌性ペプチド結合体」は、インスリン分泌性ペプチドとアルブミン上の官能基との間で形成される共有結合を通してアルブミンに結合された、インスリン分泌性ペプチドを含む。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、それにアルブミンが共有結合される反応基を含むように修飾されている。一部の実施形態では、反応基は、連結基を通してインスリン分泌性ペプチドに連結される。] [0032] 「安定」製剤には、その中のペプチドまたはペプチド結合体が、保存後にその物理的安定性および/または化学的安定性および/または生物活性を実質的に保持する製剤が含まれる。タンパク質安定性を測定するための様々な分析手法が当技術分野で利用可能で、例えば、Lee, V.、1991年、Peptide and Protein Drug Delivery、247〜301頁(Marcel Dekker, Inc.、New York、N.Y.)およびJones, A.1993年、Adv. Drug Delivery Rev.10巻:29〜90頁でレビューされている。安定性は、選択された期間の選択された温度で測定することができる。好ましくは、製剤は、室温(約25℃)または40℃で少なくとも1、2、3、4、5または6カ月間安定であり、および/または約2〜8℃で少なくとも1、2、3、4、5または6カ月間安定である。さらに、特定の実施形態では、製剤は好ましくは冷凍(例えば、−70℃)後に安定である。特定の実施形態では、安定性の基準は以下の通りである:(1)製剤は、視覚分析によって透明のままである;(2)製剤の濃度、pHおよびモル浸透圧は、約±10%以下の変化である;(3)SEC−HPLCによって測定した場合、約10%以下、より好ましくは約5%以下、または最も好ましくは約1%以下の凝集体が形成される;および(4)SDS−PAGEまたはRP−HPLCによって測定した場合、10%以下、より好ましくは約5%以下、または最も好ましくは1%以下のペプチドまたはペプチド結合体が分解する。] [0033] 本明細書で用いる場合、「安定剤」は、本明細書で定義される「安定」製剤を達成するものである。] [0034] ペプチドまたはペプチド結合体は、色および/または清澄度の目視検査により、または紫外線散乱もしくはサイズ排除クロマトグラフィーによって測定した場合に、医薬製剤中でそれが凝集、沈殿および/または変性のいかなる徴候も実質的に示さない場合、「その物理的安定性を保持する」。例えば、ペプチド結合体のペプチドは、医薬製剤でその物理的安定性を保持し、そこでは、ペプチドまたはペプチド結合体の約10%未満、より好ましくは約5%未満、または最も好ましくは約1%未満が製剤中に凝集体として存在する。] [0035] ペプチドまたはペプチド結合体は、所与の時間の化学的安定性が、ペプチドが下で定義されるその生物活性を保持するとみなされるようなものである場合、医薬製剤中で「その化学的安定性を保持する」。化学的安定性は、ペプチドの化学的に変化させられた形を検出、定量化することによって評価することができる。化学的変化は、例えば、サイズ排除クロマトグラフィー、SDS−PAGEおよび/またはマトリックス支援レーザー脱離イオン化/飛行時間型質量分析(MALDI/TOF MS)を用いて評価することができる、サイズ改変(例えばクリッピング)を含むことができる。他の型の化学的変化には、例えば、イオン交換クロマトグラフィーによって評価することができる電荷変化(例えば、脱アミドの結果として起こる)が含まれる。] [0036] ペプチドまたはペプチド結合体は、医薬製剤中のペプチドがその意図する目的のために生物学的に活性である場合、医薬製剤中で「その生物活性を保持する」。例えば、医薬製剤中のペプチドの生物活性が、その医薬製剤が調製されたときに示された生物活性の少なくとも約70%、少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%(アッセイの誤差の範囲内)である場合、生物活性は保持されている。特定のペプチドの生物活性は、当業者に公知であるそのペプチドの生物活性である。例えば、GLP−1の生物活性には、高血糖症の間のインスリン分泌の刺激、グルカゴン分泌の抑制、(プロ)インスリン生合成の刺激、胃内容排出および酸分泌の減速、ならびに血糖レベルの低減が含まれるが、これらに限定されない。] [0037] 本明細書で用いる場合、「緩衝液」は、pHの変化に抵抗して、その酸塩基結合体成分の作用によって溶液のpH値を許容範囲に維持する緩衝溶液を指す。本発明の緩衝液は、約4〜約8、好ましくは約5〜約7、最も好ましくは約5〜約6の範囲のpHを有する。一部の実施形態では、緩衝液のpHは、約3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9または8.0である。この範囲にpHを調節する緩衝液の例には、酢酸(例えば酢酸ナトリウム)、リン酸(例えばリン酸ナトリウム)、コハク酸(例えばコハク酸ナトリウム)、グルコン酸、ヒスチジン、クエン酸および他の有機酸緩衝液が含まれる。] [0038] 本明細書で用いる場合、「張性調整剤」は、適当な量では、製剤を等張性にする化合物を指し、その例には、例えば、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、ラクトース、ソルビトール、ショ糖、マンニトール、トレハロース、ラフィノース、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、グリシンなどが含まれる。「等張性」は、関心の製剤が、ヒト血液と実質的に同じモル浸透圧濃度を有することを意味する。等張性の製剤は、一般に約250〜350mOsm、好ましくは約250〜約330mOsmのモル浸透圧濃度を有する。モル浸透圧濃度は、例えば、蒸気圧または氷結タイプの浸透圧計を用いて測ることができる。] [0039] 本明細書で用いる場合、「界面活性剤」は、溶液に溶解した場合、液体と固体との間の界面張力を低減させる化合物を指し、それは、再構成されるタンパク質の凝集を減少させるため、および/または再構成される製剤中での粒子状物質の形成を減少させるために製剤に加えることができる。本明細書で記載の製剤および方法のために有用な界面活性剤の例には、ポリソルベート(例えばポリソルベート20もしくは80);ポロキサマー(例えばポロキサマー188(プルロニックF68));トリトン;ドデシル硫酸ナトリウム(SDS);ラウリル硫酸ナトリウム;ナトリウムオクチルグリコシド;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−またはステアリル−スルホベタイン;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−またはステアリル−サルコシン;リノレイル−、ミリスチル−またはセチル−ベタイン;ラウロアミドプロピル−、コカミドプロピル−、リノールアミドプロピル−、ミリスタミドプロピル−、パルミドプロピル−またはイソステアラミドプロピル−ベタイン(例えばラウロアミドプロピル);ミリスタミドプロピル−、パルミドプロピル−またはイソステアラミドプロピル−ジメチルアミン;ナトリウムメチルココイル−または二ナトリウムメチルオレイル−タウレート;ならびにMONAQUAT(商標)シリーズ(Mona Industries, Inc.、Paterson、N.J.)、ポリエチルグリコール、ポリプロピルグリコール、およびエチレンおよびプロピレングリコールの共重合体などが含まれる。] [0040] 本明細書で用いる場合、「防腐剤」は、例えば、その中の細菌活動を実質的に低減させ、このように、多回使用製剤の生成を容易にするために製剤に加えることができる化合物を指す。可能な防腐剤の例には、m−クレゾール、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール、イソ−プロパノール、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、フェノール、グリセロール、キシリトール、レソルシノール、カテコール、2,6−ジメチルシクロヘキサノール、2−メチル−2,4−ペンタジオール、デキストラン、ポリビニルピロリドン、2−クロロフェノール、塩化ベンゼトニウム、メルチオレート(チメロサール)、安息香酸(プロピルパラベン)MW180.2、安息香酸MW122.12、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウムおよび塩化セチルピリジニウムが含まれる。] [0041] 本明細書で用いる場合、「増量剤」は、凍結乾燥混合物に質量を加え、凍結乾燥ケークの物理的構造に寄与する(例えば、開放孔構造を維持する実質的に均一な凍結乾燥ケークの生成を容易にする)ことができる化合物を指す。例示的な増量剤には、マンニトール、グリシン、ポリエチレングリコールおよびキソルビトール(xorbitol)が含まれる。薬学的に許容されるケークを提供することに加えて、増量剤は一般的に、崩壊温度の変更、凍結融解保護の提供、長期保管時のタンパク質安定性のさらなる強化などの有用な特性も、凍結乾燥組成物に付与する。これらの剤は、張性調整剤の役目を果たすこともできる。] [0042] 本明細書で用いる場合、「還元糖」は、金属イオンを還元するか、タンパク質のリジンおよび他のアミノ基と共有結合的に反応することができるヘミアセタール基を含むものであり、「非還元糖」は、還元糖のこれらの特性を有しないものである。還元糖の例は、フルクトース、マンノース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、ラムノース、ガラクトースおよびグルコースである。非還元糖には、ショ糖、トレハロース、ソルボース、メレチトースおよびラフィノースが含まれる。好ましくは、本明細書で記載される凍結乾燥医薬製剤は、還元糖の非存在下で、または非還元糖だけの存在下で凍結乾燥される。] [0043] 本明細書で用いる場合、「薬学的に許容される担体」は、哺乳動物、好ましくはヒトへの投与に適する、薬学的に許容される物質、組成物または媒体を指す。担体には、体の1つの器官または一部から体の別の器官または一部への対象薬剤の運搬または輸送に関与する、液体もしくは固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル化材が含まれる。各担体は、その製剤の他の成分と適合し、対象に過度に傷害性(例えば、致死的)ではないという意味において「許容される」ものでなければならない。好ましい一実施形態では、薬学的に許容される担体は、Food and Drug Administration(FDA)またはEuropean Medicines Agency(EMEA)などの政府規制機関によって、ヒトへの投与が承認されている。] [0044] 任意の疾患または障害を「予防すること」またはその「予防」は、疾患または障害を得る危険の低減を指す(すなわち、疾患の臨床症状の少なくとも1つが、その疾患に曝露するかその素因を有する可能性があるが、その疾患の症状をまだ経験しないか示さない対象で起こらないようにすること)。好ましくは、予防は、疾患または障害にまだ罹患していないか、疾患または障害の症状をまだ示していない対象、例えば、まだ糖尿病でないか、まだ糖尿病の症状を示していない対象における、化合物または組成物の使用を指す。] [0045] 任意の疾患または障害を「治療すること」またはその「治療」は、一実施形態では、対象に存在する疾患または障害を改善すること(すなわち、疾患またはその臨床症状のうちの少なくとも1つの発達を停止または低減させること)を指す。別の実施形態では、「治療すること」または「治療」は、対象が識別できないであろう少なくとも1つの身体パラメータを改善することを指す。さらに別の実施形態では、「治療することまたは治療」は、身体的に(例えば、識別できる症状の安定化)または生理的に(例えば、身体パラメータの安定化)または両方で、疾患を調節することを指す。] [0046] 本明細書で用いる場合、治療に関して「有効量」は、疾患を治療するために対象に投与される場合、その疾患を治療するのに十分であるインスリン分泌性ペプチド結合体の量を意味する。有効量は、とりわけ、用いるインスリン分泌性ペプチド、疾患およびその重症度、ならびに治療対象の年齢、体重その他によって異なってもよい。] [0047] 5.2医薬製剤 本発明は、インスリン分泌性ペプチド結合体の医薬製剤を提供する。製剤は、皮下、静脈内、筋肉内、経皮、動脈内もしくは腹腔内経路などの非経口経路を通して、または経口、局所もしくは吸入経路などの他の経路を通した投与に適したものであり得る。] [0048] 結合体中のインスリン分泌性ペプチドは、当業者に公知である任意のインスリン分泌性ペプチドであってよい。それは、ホルモンインスリンの合成または発現を刺激すること、またはその刺激を引き起こすができる任意のペプチドであってよい。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、グルカゴン様ペプチド1、エキセンディン−3およびエキセンディン−4およびそれらの前駆体、誘導体または断片からなる群から選択される。特定の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、エキセンディン−4または誘導体である。例示的な誘導体を、下に詳細に記載する。] [0049] 一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、アルブミンに結合される。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、血清アルブミンに結合される。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、ヒト血清アルブミンに結合される。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドは、組換え体ヒト血清アルブミンに結合される。インスリン分泌性ペプチドおよびインスリン分泌性ペプチド結合体を、下のセクション5.5で詳細に記載する。] [0050] 遊離のアルブミンは、約80、70、60、50、40、30、25、20、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0.5、0.1、0.05または0.01mg/mlの濃度で製剤中に存在できることが企図される。特定の実施形態では、遊離のアルブミンは、約80、70、60、50、40、30、20、25、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0.5、0.1、0.05または0.01mg/ml未満で存在する。好ましくは、遊離のアルブミンは、約15mg/ml以下で存在し、より好ましくは、遊離のアルブミンは10mg/ml以下、最も好ましくは5mg/ml未満で存在する。一部の実施形態では、本明細書で記載される製剤に存在する遊離のアルブミンは、10mg/ml以下である。一部の実施形態では、本明細書で記載される製剤に存在する遊離のアルブミンは、1mg/ml以下である。一部の実施形態では、本明細書で記載される製剤に存在する遊離のアルブミンは、0.5mg/ml以下である。一部の実施形態では、本明細書で記載される製剤に存在する遊離のアルブミンは、0.1mg/ml以下である。一部の実施形態では、本明細書で記載される製剤に存在する遊離のアルブミンは、0.05mg/ml以下である。] [0051] 本発明の製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の実際の投薬量レベルは、対象に有毒であることなく、特定の対象、組成物および投与様式のための所望の治療応答を達成するために有効である有効成分の量を得るために、変えることができる。選択される投薬量レベルは、使用される本発明の特定の組成物の活性、投与経路、投与時間、使用される特定の化合物の排出速度、治療持続時間、用いる特定の組成物と併用される他の薬剤、化合物および/または物質、治療対象の年齢、性別、体重、状態、健康状態および既往病歴、ならびに医学分野で周知である類似の因子を含む、様々な薬物動態学的因子に依存する。] [0052] 特定の実施形態では、本発明による製剤は、それを必要とする対象へのインスリン分泌性ペプチド結合体の皮下投与に適する。一部の実施形態では、約1000μg〜3000μg(例えば、1025μg、1050μg、1075μg、1100μg、1125μg、1150μg、1175μg、1200μg、1225μg、1250μg、1275μg、1300μg、1325μg、1350μg、1375μg、1400μg、1425μg、1450μg、1475μg、1500μg、1525μg、1550μg、1575μg、1600μg、1625μg、1650μg、1675μg、1700μg、1725μg、1750μg、1775μg、1800μg、1825μg、1850μg、1875μg、1900μg、1925μg、1950μg、1975μg、2000μg、2025μg、2050μg、2075μg、2100μg、2125μg、2150μg、2175μg、2200μg、2225μg、2250μg、2275μg、2300μg、2325μg、2350μg、2375μg、2400μg、2425μg、2450μg、2475μg、2500μg、2525μg、2550μg、2575μg、2600μg、2625μg、2650μg、2675μg、2700μg、2725μg、2750μg、2775μg、2800μg、2825μg、2850μg、2875μg、2900μg、2925μg、2950μg、または2975μg)、好ましくは約1000μg〜2750μg(例えば、1025μg、1050μg、1075μg、1100μg、1125μg、1150μg、1175μg、1200μg、1225μg、1250μg、1275μg、1300μg、1325μg、1350μg、1375μg、1400μg、1425μg、1450μg、1475μg、1500μg、1525μg、1550μg、1575μg、1600μg、1625μg、1650μg、1675μg、1700μg、1725μg、1750μg、1775μg、1800μg、1825μg、1850μg、1875μg、1900μg、1925μg、1950μg、1975μg、2000μg、2025μg、2050μg、2075μg、2100μg、2125μg、2150μg、2175μg、2200μg、2225μg、2250μg、2275μg、2300μg、2325μg、2350μg、2375μg、2400μg、2425μg、2450μg、2475μg、2500μg、2525μg、2550μg、2575μg、2600μg、2625μg、2650μg、2675μg、2700μg、または2725μg)、より好ましくは約1000〜2500μg(例えば、1025μg、1050μg、1075μg、1100μg、1125μg、1150μg、1175μg、1200μg、1225μg、1250μg、1275μg、1300μg、1325μg、1350μg、1375μg、1400μg、1425μg、1450μg、1475μg、1500μg、1525μg、1550μg、1575μg、1600μg、1625μg、1650μg、1675μg、1700μg、1725μg、1750μg、1775μg、1800μg、1825μg、1850μg、1875μg、1900μg、1925μg、1950μg、1975μg、2000μg、2025μg、2050μg、2075μg、2100μg、2125μg、2150μg、2175μg、2200μg、2225μg、2250μg、2275μg、2300μg、2325μg、2350μg、2375μg、2400μg、2425μg、2450μg、または2475μg)、最も好ましくは約1000μg〜2000μg(例えば、1025μg、1050μg、1075μg、1100μg、1125μg、1150μg、1175μg、1200μg、1225μg、1250μg、1275μg、1300μg、1325μg、1350μg、1375μg、1400μg、1425μg、1450μg、1475μg、1500μg、1525μg、1550μg、1575μg、1600μg、1625μg、1650μg、1675μg、1700μg、1725μg、1750μg、1775μg、1800μg、1825μg、1850μg、1875μg、1900μg、1925μg、1950μg、または1975μg)のインスリン分泌性ペプチド結合体の量のインスリン分泌性ペプチド結合体1用量を対象に投与する。] [0053] 一部の実施形態では、特定の対象における、本明細書に記載の疾患または状態を治療するのに有効であり得る、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体製剤の投薬量は、週毎の投薬計画に従って対象に投与される。したがって、特定の実施形態では、所望の治療応答を達成するために、総1週投薬量のインスリン分泌性ペプチド結合体を数週間にわたって対象に投与することができる。特定の実施形態では、総1週用量がその週の間に単回投与で、すなわち週1回投与され、総1週用量は、1000μgまたは1500μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含む。特定の実施形態では、総1週用量が週1回投与され、上記用量は2000μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含む。] [0054] 特定の実施形態では、総1週用量はその週の間に2回投与で、すなわち週2回投与され、各投与が1000μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で2000μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が1500μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で3000μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が1600μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で3200μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が1700μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で3400μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、最初の投与が1500μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、2回目の投与が2000μgの量のインスリン分泌性ペプチドを含み、総1週用量が合計で3500μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が1750μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で3500μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が1800μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で3600μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が1900μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で3800μgに達する。特定の実施形態では、総1週用量が週2回投与され、各投与が2000μgの量のインスリン分泌性ペプチド結合体を含み、総1週用量が合計で4000μgに達する。] [0055] 他の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体製剤は、8、9、10、11、12または13日毎に1回投与することができる。他の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体製剤は、3、4、5、6、7または8日の期間毎に2回投与することができる。他の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体製剤は、9、10、11、12、13または14日の期間毎に2回投与することができる。] [0056] 一部の実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体(遊離のアルブミンを含まない)の濃度は、約0.1mg/ml〜約100mg/ml、約0.1mg/ml〜約75mg/ml、約0.1mg/ml〜約50mg/ml、約0.1mg/ml〜約40mg/ml、約0.1mg/ml〜約30mg/ml、約1mg/ml〜約100mg/ml、約5mg/ml〜約50mg/mlまたは約10mg/ml〜20mg/mlである。一部の実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約10mg/ml、約20mg/ml、約50mg/ml、約100mg/ml、約200mg/mlまたは約500mg/mlよりも高い。一部の実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約100mg/ml、約50mg/ml、約40mg/ml、約30mg/ml、約20mg/ml、約10mg/ml、約5mg/ml、約1mg/mlまたは約0.1mg/mlよりも低い。好ましい実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約1mg/ml〜約50mg/ml、約1mg/ml〜約40mg/ml、約1mg/ml〜約20mg/mlまたは約1〜約15mg/mlである。特に好ましい実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約1mg/mlである。他の特に好ましい実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約2.5mg/mlである。他の特に好ましい実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約5mg/mlである。他の特に好ましい実施形態では、製剤中のインスリン分泌性ペプチド結合体の濃度は、約10mg/mlである。] [0057] 特定の実施形態では、本明細書の製剤は、単独療法として投与することができる。言い換えると、本明細書の製剤は、本明細書で提供される1つまたは複数の状態を治療するための活性剤の単独投与として提供することができる。] [0058] 本明細書の製剤は、治療される特定の適応症のために有用な1つまたは複数の第二の治療薬、好ましくは製剤のインスリン分泌性ペプチド結合体に悪影響を与えない相補活性を有するものと併用投与すること、またはそれらを含むこともできる。特定の実施形態では、そのような第二の治療薬は、インスリン分泌性ペプチド結合体と一緒に、意図する目的に有効である量で存在することができる。特定の実施形態では、第二の治療薬は、抗糖尿病薬、例えば経口抗糖尿病薬、例えばビグアナイド、例えばメトホルミンである。] [0059] 医薬製剤は、生理的に適するpHを維持する緩衝剤を含むことができる。さらに、緩衝剤は、製剤の等張性および化学的安定性を高める役目を果たすことができる。一部の実施形態では、製剤は約3.0〜8.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約4.0〜8.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約4.0〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約6.0〜8.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約6.0〜9.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約5.0〜7.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約4.5〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約5.0〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は約5.1〜6.0、約5.2〜6.0、約5.3〜6.0、約5.4〜6.0、約5.5〜6.0、約5.6〜6.0、約5.7〜6.0または約5.8〜6.0のpHを有する。一部の実施形態では、前記製剤は約3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9または9.0のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は約5.0のpHを有する。別の特定の実施形態では、製剤は約7.0のpHを有する。pHは、必要に応じて、当技術分野で公知である技術によって調節することができる。例えば、pHを所望のレベルに調節するために、必要に応じて塩酸または水酸化ナトリウムを加えることができる。] [0060] 本発明の製剤で有用な緩衝剤には、酢酸、リン酸、コハク酸、ヒスチジン、トリス(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)、ジエタノールアミン、クエン酸、他の有機酸およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。製剤は、ナトリウムまたはカルシウムなどの、適すると考えられる任意の対イオンをさらに含むことができる。好ましい実施形態では、緩衝剤は酢酸緩衝剤(酢酸ナトリウム緩衝剤など)である。別の好ましい実施形態では、緩衝剤はリン酸緩衝剤(リン酸ナトリウム緩衝剤など)である。] [0061] 緩衝剤は、適するpHを維持するのに十分な量で存在する。一部の実施形態では、緩衝剤は、約0.1mM〜約100mM、約0.1mM〜約50mM、約0.1mM〜約30mM、約0.1mM〜約25mM、約0.1mM〜約20mM、または約5mM〜約15mMで製剤中に存在する。特定の実施形態では、緩衝剤は、約5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mMまたは15mMである。一部の実施形態では、緩衝剤は、約10mMの酢酸ナトリウム緩衝剤またはリン酸ナトリウム緩衝剤である。] [0062] 製剤は、製剤の等張性の維持に寄与する、張性調整剤を含むことができる。一部の実施形態では、製剤は等張性であり、すなわち、製剤は、血漿と同じかほぼ同じ浸透圧を有する。等張性の製剤は、一般に約250〜350mOsm、好ましくは約250〜約330mOsmの浸透圧を有する。一部の実施形態では、製剤は高張性である。一部の実施形態では、製剤は低張性である。] [0063] 張性調整剤は、当業者にとって明らかな任意の張性調整剤、例えば塩、糖、糖アルコール、ポリオールまたはアミノ酸であってよい。例示的な張性調整剤には、それらに限定されないが、塩、例えば塩化ナトリウム、塩化カルシウムまたは塩化マグネシウム、糖またはポリオール、例えばラクトース、ソルビトール、ショ糖、マンニトール、トレハロース、ラフィノース、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、グリシンおよびそれらの組合せが含まれる。一部の好ましい実施形態では、張性調整剤は塩化ナトリウムである。他の好ましい実施形態では、張性調整剤はソルビトールである。特定の実施形態では、組み合わせた張性調整剤は、上に述べたように等張性である総モル浸透圧濃度を与える。] [0064] 製剤が凍結乾燥製剤である場合、張性調整剤として塩または非還元糖が好ましい。「非還元糖」は、金属イオンを還元すること、またはタンパク質中のリジンおよび他のアミノ基と共有結合的に反応することができるヘミアセタール基を含まないものである。非還元糖には、ショ糖、トレハロース、ソルボース、メレチトースおよびラフィノースが含まれる。非還元糖は、凍結乾燥および以降の保存後のペプチドの化学的および/または物理的不安定性を防止または低減することができる。] [0065] 張性調整剤は、製剤の所望の張性を維持する量で、製剤中に存在する。一部の実施形態では、張性調整剤は、約0.1%〜約50%(w/v)、約0.5%〜約20%(w/v)、約1%〜約10%(w/v)または約4%〜約6%(w/v)で存在する。一部の実施形態では、張性調整剤は、約5%(w/v)で存在する。一部の実施形態では、張性調整剤は、少なくとも1mMの濃度で存在する。一部の実施形態では、張性調整剤は、約1mM〜約200mM、約10mM〜約150mMまたは約50mM〜約100mMで存在する。一部の好ましい実施形態では、製剤は約135mM塩化ナトリウムを含む。他の好ましい実施形態では、製剤は約150mM塩化ナトリウムを含む。他の好ましい実施形態では、製剤は約5%ソルビトール(w/v)を含む。] [0066] 製剤は、貯蔵温度の変動の間、結合体を安定させて、分解生成物、ペプチド分解物および凝集を最小にするために、安定剤を含むこともできる。本発明の製剤で有用な安定剤には、オクタン酸ナトリウム、Na−N−アセチルトリプトファン、H−グルタミン酸、アルギニン、窒素およびそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。好ましい実施形態では、安定剤はオクタン酸ナトリウムである。] [0067] 特定の実施形態では、安定剤は、約0.1mM〜30mM、約0.5mM〜20mM、約1mM〜約15mMまたは約5mM〜約10mMで製剤中に存在する。特定の実施形態では、安定剤は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mMまたは20mMで製剤中に存在する。好ましい実施形態では、安定剤は、約5mMのオクタン酸ナトリウムである。] [0068] 製剤は、界面活性剤を含むこともできる。界面活性剤は、溶液に溶解した場合、液体と固体との間の界面張力を低減させる化合物であり、再構成されるタンパク質の凝集を減少させるため、および/または再構成される製剤中での粒子状物質の形成を減少させるために製剤に加えることができる。例示的な界面活性剤には、ポリソルベート(例えばポリソルベート20または80);ポロキサマー(例えばポロキサマー188(プルロニックF68));トリトン;ドデシル硫酸ナトリウム(SDS);ラウリル硫酸ナトリウム;ナトリウムオクチルグリコシド;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−またはステアリル−スルホベタイン;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−またはステアリル−サルコシン;リノレイル−、ミリスチル−またはセチル−ベタイン;ラウラミドプロピル−、コカミドプロピル−、リノールアミドプロピル−、ミリスタミドプロピル−、パルミドプロピル−またはイソステアラミドプロピル−ベタイン(例えばラウロアミドプロピル);ミリスタミドプロピル−、パルミドプロピル−またはイソステアラミドプロピル−ジメチルアミン;ナトリウムメチルココイル−または二ナトリウムメチルオレイル−タウレート;およびMONAQUAT(商標)シリーズ(Mona Industries, Inc.、Paterson、N.J.)、ポリエチルグリコール、ポリプロピルグリコール、ならびにエチレンおよびプロピレングリコールの共重合体などが含まれる。] [0069] 界面活性剤の量は、それが、製剤化されたペプチドもしくはペプチド結合体の凝集を減少させ、および/または製剤中の粒子状物質の形成を最小にし、および/または吸着を減少させるようなものである。例えば、界面活性剤は、約0.001〜1%(w/v)、好ましくは約0.01〜0.5%(w/v)の量で製剤中に存在することができる。一部の実施形態では、製剤は、ポロキサマーである界面活性剤を含む。一部の実施形態では、製剤はプルロニックF68を含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.01%(w/v)〜約1%(w/v)のプルロニックF68、より好ましくは約0.1%(w/v)のプルロニックF68を含む。] [0070] 特定の実施形態では、製剤は、上で特定された剤(すなわち、インスリン分泌性ペプチド結合体、緩衝剤、張性調整剤および界面活性剤)を含み、ベンジルアルコール、フェノール、m−クレゾール、クロロブタノールおよび塩化ベンゼトニウムなどの1つまたは複数の防腐剤を含有しない。他の実施形態では、特に製剤が多回使用製剤である場合は、防腐剤が製剤に含まれてもよい。例示的な防腐剤には、m−クレゾール、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、フェノール、グリセロール、キシリトール、レソルシノール、カテコール、2,6−ジメチルシクロヘキサノール、2−メチル−2,4−ペンタジオール、デキストラン、ポリビニルピロリドン、2−クロロフェノール、塩化ベンゼトニウム、メルチオレート(チメロサール)、安息香酸(プロピルパラベン)MW180.2、安息香酸MW122.12、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウムおよび塩化セチルピリジニウムが含まれるが、これらに限定されない。これらの防腐剤のいずれかを、本開示製剤中で唯一の防腐剤として、または互いと組み合わせて用いることができる。] [0071] 好ましい実施形態では、製剤の緩衝剤および他の成分と適合する(すなわち、溶液は澄明である)防腐剤が用いられる。緩衝剤が酢酸ナトリウムまたはリン酸ナトリウムである場合、適合する防腐剤には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、グリセロール、レソルシノール、2−メチル−2,4−ペンタジオール、メルチオレート(チメロサール)、塩化ベンザルコニウム、安息香酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウムが含まれる。] [0072] 製剤で用いられる防腐剤の濃度は、当業者の判断に従って決定することができる。一部の実施形態では、約0.005〜10%(w/v)、約0.1〜1.0%(w/v)または約0.3〜0.7%(w/v)の防腐剤が製剤中に存在する。一部の実施形態では、約0.005、0.1、0.3、0.5、0.7または1.0%(w/v)の防腐剤が製剤中に存在する。] [0073] 開放孔構造を維持する実質的に均一な凍結乾燥ケークの生成を容易にするために、増量剤が凍結乾燥製剤に含まれてもよい。例示的な増量剤には、マンニトール、グリシン、ポリエチレングリコールおよびキソルビトールが含まれる。増量剤は、張性調整剤の役目も果たすことができる。] [0074] 1つまたは複数の他の薬学的に許容される担体、賦形剤または安定剤、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences第19版、Genarro, A.編(1995年)に記載されるものなどが製剤に含まれてもよいが、それらは、製剤の所望の特性にあまり悪影響を与えないものとする。本発明の製剤の追加の構成成分には、水、例えば注射用蒸留水、植物油、メチルセルロースなどの増粘剤、抗吸着剤、湿潤剤、アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化剤、EDTAなどのキレート化剤、金属錯体(例えばZn−タンパク質錯体)、ポリエステルなどの生物分解性ポリマー、および/またはナトリウムなどの塩形成対イオンなどが含まれてもよい。許容される担体、賦形剤または安定剤は、それらが使用される投薬量および濃度で対象に無毒であるような量で存在する。] [0075] 本発明による最適な製剤は、製剤が保存される時間、製剤が保存および使用される条件、製剤を投与することができる特定の対象集団などの因子によって変動し得る。] [0076] 特定の実施形態では、本明細書で記載される製剤は、単回または複数回投与のための、バイアル、ボトル、チューブ、注射器または他の容器に入れることができる。そのような容器は、ガラスまたはポリマー材、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルまたはポリオレフィンなどで作製することができる。一部の実施形態では、単一用量を引き抜き、次に針を抜いた後に再密封するために、容器は、針で貫通することができるゴム栓などのシールまたは他の密閉システムを含むことができる。当技術分野で公知である注射液、凍結乾燥製剤、再構成された凍結乾燥製剤、または再構成可能な注射用粉末のためのそのような全ての容器は、本開示製剤および方法で使用することが企図される。特定の実施形態では、容器は単一用量または複数用量を含むペンタイプの送達装置である。そのようなペンタイプの送達装置は恒久的なもの、例えば、単一用量または複数用量を含む使い捨て式カートリッジを収納する恒久的なペンでよく、または全体の装置が使い捨て式のもの、例えば、単一用量または複数用量を含む使い捨て式ペンでよい。ペンタイプの送達装置が複数用量を含む特定の実施形態では、用量を予めセットすること、すなわち固定することができる。他の実施形態では、用量は可変的な用量でよく、すなわち、使用者がダイヤルインすることができる。一部の実施形態では、ペンタイプの送達装置は、使い捨て式針の取付けを容易にする、ルアーロック、ルアーコーンまたは他の針取付けコネクタを含む。他の実施形態では、ペンタイプ送達装置は、ステーキドニードル(staked needle)、すなわち恒久針を含む。別の特定の実施形態では、容器は注射器である。一部の実施形態では、注射器は、使い捨て式針の取付けを容易にする、ルアーロック、ルアーコーンまたは他の針取付けコネクタを含む。他の実施形態では、注射器は、ステーキドニードル、すなわち恒久針を含む。一部の実施形態では、注射器は、単一用量または複数用量を予備充填される。] [0077] 本明細書で提供される製剤は、様々な投薬量のために、様々なバイアルサイズに様々な濃度で製剤化することができる。例えば、投薬量は、0.25、0.5、1または2mlのバイアル、または任意の他のサイズのバイアルもしくは当業者に公知である他の容器内に製剤化することができる。] [0078] インビボ投与のために用いられる製剤は、無菌でなければならない。これは、製剤の調製の前かその後の、滅菌濾過膜を通す濾過によって容易に達成される。あるいは、全体の製剤の無菌性は、タンパク質を除く成分を、例えば約120℃で約30分間加圧滅菌することによって達成することができる。] [0079] 特定の実施形態では、本発明は、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度のエキセンディン−4またはその誘導体へのアルブミンの結合体、緩衝剤、張性調整剤、安定剤、界面活性剤、および任意選択で防腐剤を含む医薬製剤であって、約4〜約8のpHを有する製剤を提供する。] [0080] 特定の実施形態では、医薬製剤は、アルブミンおよびインスリン分泌性ペプチドの結合体であって、前記インスリン分泌性ペプチドは、天然のエキセンディン−4配列と比較して3つ以下のアミノ酸の置換、欠失または挿入を有する配列を含み、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度である結合体と;緩衝剤と;少なくとも1mMの濃度である張性調整剤と;安定剤と;界面活性剤とを含むか、あるいはそれらからなり、前記製剤は、約4〜約8のpHを有する。] [0081] 特定の実施形態では、エキセンディン−4アルブミン結合体は、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノ上の[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含む。そのような結合体は、アルブミンのシステイン34チオールにリンカーを共有結合させることによって形成することができる。一部の実施形態では、エキセンディン−4アルブミン結合体は、約10mg/ml〜20mg/mlの濃度である。一部の実施形態では、緩衝剤は、pHが約5.0〜6.0の酢酸ナトリウムまたはリン酸ナトリウム緩衝剤またはそれらの組合せである。一部の実施形態では、張性調整剤は塩化ナトリウムまたはソルビトールである。一部の実施形態では、安定剤はオクタン酸ナトリウムである。一部の実施形態では、界面活性剤はプルロニックF68である。] [0082] 特定の実施形態では、医薬製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH6.5〜7.5の5〜30mMリン酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH6.5〜7.5の5〜30mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有する10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなり、前記製剤は、約5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9または8.0のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。] [0083] 好ましい実施形態では、医薬製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含むpH6.5〜7.5の5〜30mMリン酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。] [0084] 特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH6.5〜7.5の5〜30mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有する10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなり、前記製剤は、約5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9または8.0のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、100〜200mM塩化ナトリウム、1〜10mMオクタン酸ナトリウムおよび1〜30mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含有するpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。] [0085] 特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含むpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含むpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の、約1mg/ml〜約15mg/mlのエキセンディン−4またはその誘導体とのアルブミンの結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含むpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、135mM塩化ナトリウム、1.6mMオクタン酸ナトリウムおよび15mg/Lポリソルベート80を含むpH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。] [0086] 特定の実施形態では、医薬製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH4.5〜5.5の5〜30mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH4.5〜5.5の5〜30mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなり、前記製剤は、約4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4または5.5のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわちポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体を含むか、またはそれからなる。] [0087] 好ましい実施形態では、医薬製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH4.5〜5.5の5〜30mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH4.5〜5.5の5〜30mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなり、前記製剤は、約4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4または5.5のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、1〜15mMオクタン酸ナトリウム、0.05〜0.2%(w/v)プルロニックF68、および100〜200mM塩化ナトリウムまたは2〜8%(w/v)ソルビトールのいずれかを含有する、pH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわちポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含むか、またはそれからなる。] [0088] 特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわちポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのインスリン分泌性ペプチド結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわちポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのエキセンディン−4またはその誘導体とのアルブミンの結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわちポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の約1mg/ml〜約15mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。特定の実施形態では、製剤は、150mM塩化ナトリウム、5mMオクタン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)プルロニックF68(すなわちポロキサマー188)を含有するpH5.0の10mM酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体からなる。] [0089] 本明細書で提供される医薬製剤は、当業者が有用であると考える任意の形であってよい。例えば、それらは、液状のもしくは凍結乾燥された製剤、単位用量剤形または多回使用剤形、およびそれらの組合せの形であってよい。したがって、製剤には、液体単位用量剤形、液体多回使用剤形、凍結乾燥単位用量剤形および凍結乾燥多回使用剤形が含まれる。] [0090] 一部の実施形態では、製剤は液体製剤である。他の実施形態では、製剤は凍結乾燥製剤である。凍結乾燥は、関心のペプチド調製物から水を除去する役目を果たす、タンパク質を保存するために通常使用される技術である。凍結乾燥過程で安定性を高めるため、および/または保存後の凍結乾燥生成物の安定性を向上させるために、前凍結乾燥製剤に賦形剤を含有させることができる。Pikal, M.1990年、Biopharm.3巻(9号):26〜30頁およびArakawaら1991年、Pharm. Res.8巻(3号):285〜291頁を参照。] [0091] 凍結乾燥製剤は、当業者の判断に従って再構成することができる。好ましい実施形態では、例えば注射用蒸留水で再構成されると、本明細書で記載の液体製剤の1つをもたらす凍結乾燥製剤が提供される。本発明は、インスリン分泌性ペプチド結合体の凍結乾燥製剤を再構成する方法であって、凍結乾燥製剤を提供することと、凍結乾燥製剤を再構成して、本明細書で記載のインスリン分泌性ペプチド結合体製剤を形成することとを含む方法も提供する。] [0092] 所望の段階、一般的にペプチドを対象に投与する時間に、再構成される製剤中のタンパク質濃度が少なくとも1、2、3、4、5、10、20、30、40、50mg/mlであるように、凍結乾燥製剤を希釈剤で再構成することができる。一部の実施形態では、再構成される製剤中のタンパク質濃度は、約1mg/ml〜約100mg/ml、約1mg/ml〜約50mg/ml、または約1mg/ml〜約15mg/mlである。特定の実施形態では、再構成される製剤中のタンパク質濃度が約45〜55mg/mlであるように、凍結乾燥製剤を希釈剤で再構成することができる。好ましい実施形態では、再構成される製剤中のタンパク質濃度が約50mg/mlであるように、凍結乾燥製剤を希釈剤で再構成することができる。希釈剤は、当業者が適すると考える任意の希釈剤、例えば注射用蒸留水などであってよい。] [0093] 本明細書で提供される医薬製剤には、単位用量剤形および多回使用剤形の両方が含まれる。一部の実施形態では、製剤は単位用量剤形である。「単位用量剤形」は、対象への単一投与を目的とする量での、パッケージ形態の医薬製剤を指す。一部の実施形態では、製剤は単位用量剤形である。特定の実施形態では、単位投薬量は、約0.01〜100mg、0.1〜50mg、1〜10mgまたは1〜5mgのインスリン分泌性ペプチド結合体を含む。特定の実施形態では、単位投薬量は、約1、2、3、4、5、7.5、10、20、30、40、50、75、100mgのインスリン分泌性ペプチド結合体を含む。そのような単位投薬量は、当業者に公知である技術によって調製することができる。] [0094] 一部の実施形態では、製剤は多回使用剤形である。多回使用製剤は、対象のために使いやすさを高め、バイアル内容物の完全な使用を可能にすることによって廃棄物を減少させ、かなりの製造コスト引き下げをもたらすことができる。多回使用医薬製剤は、いろいろなときに製剤の一部を抜き取ることを可能にする多回用量容器、例えば、バイアル、アンプル、その他に含まれてもよい。上で詳述のように、多回使用製剤に、製剤中の緩衝剤に適合する1つまたは複数の防腐剤が存在してもよい。] [0095] 好ましくは、本発明の製剤は、安定である。一部の実施形態では、製剤は、約4℃の温度で少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36カ月または36カ月を超えて安定である。他の実施形態では、製剤は、約25℃の温度で少なくとも約1、2もしくは3週間、または少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36カ月または36カ月を超えて安定である。他の実施形態では、製剤は、約40℃の温度で少なくとも約1、2もしくは3週間、または少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36カ月または36カ月を超えて安定である。] [0096] 5.2.1医薬製剤の調製 本明細書で提供される製剤は、当業者にとって明らかな任意の技術によって調製することができる。特定の実施形態では、製剤は、製剤の調製に適する条件下でインスリン分泌性ペプチド結合体を製剤の他の成分と接触させることによって調製することができる。例えば、インスリン分泌性ペプチド結合体は、当業者にとって明らかな任意の技術によって、他の成分と混合すること、他の成分で透析すること、他の成分でダイアフィルターすること、または他の成分と接触させることができる。インスリン分泌性ペプチド結合体は、当業者にとって明らかな任意の技術によって調製することができる。例示的な技術を、本明細書に記載する。インスリン分泌性ペプチド結合体は、当業者によって適すると考えられる任意の方法によって精製することができる。例示的な方法を、本明細書に記載する。] [0097] 本発明の製剤のインスリン分泌性ペプチド結合体は、所望の製剤組成での製剤に先立ち、当技術分野で公知である任意の精製法によって精製することができる。一部の実施形態では、結合体は、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって精製される。HICは、当業者に公知である任意のHIC技術であってよい。特定の実施形態では、結合体は、2つのHIC精製、例えば連続する2つのHIC精製によって精製することができる。] [0098] 一実施形態では、第一の精製段階は、インスリン分泌性ペプチド結合体を、フェニルセファロース、すなわち、フェニル基に共有結合しているビーズ形成アガロースゲル濾過マトリックスと接触させることを含む。特定の実施形態では、この段階は、非結合インスリン分泌性ペプチドを、遊離型であるか結合型であるかに関係なくアルブミン種から分離する。特定の実施形態では、フェニルセファロースは、5mMオクタン酸ナトリウムおよび5mM硫酸アンモニウムを含むpH6.0のリン酸緩衝液で平衡させる。これらの条件下では、非結合化合物はフェニルセファロースに結合することができるが、結合体はフェニルセファロースを貫流することができる。次に、結合体は、さらなる精製のための貫流分画として、収集することができる。] [0099] 特定の実施形態では、結合体の精製は、第二のHIC段階をさらに含み、そこでは、フェニルセファロース貫流物を、ブチルセファロース、すなわち、ブチル基に共有結合しているビーズ形成アガロースゲル濾過マトリックスと接触させ、結合体を非結合アルブミン、二量体非結合アルブミンおよび残留非結合化合物からさらに精製する。特定の実施形態では、ブチルセファロースは、5mMオクタン酸ナトリウムおよび750mM硫酸アンモニウムを含むpH6.0前後の緩衝液で平衡させる。次に、ブチルセファロースを、上記の第一の精製段階のフェニルセファロース貫流物と接触させる。特定の実施形態では、結合体の溶出は、直線的または段階的に低減する塩こう配、またはそれらの組合せを用いて達成することができ、そこでは、非結合アルブミンは、約750mM硫酸アンモニウムで溶出され、二量体非結合アルブミンは約550mM硫酸アンモニウムで溶出され、化合物−アルブミン結合体(所望の種)は約100mM硫酸アンモニウムで溶出され、非結合化合物および他の種は水またはその同等物で溶出することができる。これらの種には、例えば、二量体、三量体、もしくは重合体のアルブミン結合体、または1:1を超える化合物対アルブミンの化学量を含むアルブミン結合体生成物が含まれてもよい。] [0100] 特定の実施形態では、結合体の精製は、HICの後に結合体を洗浄して限外濾過によって濃縮することをさらに含む。一部の実施形態では、滅菌水、生理食塩水または緩衝液を用いて、精製結合体から硫酸アンモニウムおよび緩衝液成分を除去することができる。] [0101] 他の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2006年12月22日に出願された「Process for the Production of Preformed Conjugates of Albumin and a Therapeutic Agent」という名称の米国特許出願第11/645,297号(公開番号第2007/0269863号)に記載の精製方法によって精製することができる。] [0102] 特定の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体の精製の後に、当業者に明らかな任意の技術によって、結合体を所望の製剤組成物、例えば本発明の製剤に再製剤化することができる。Remington’s Pharmaceutical Sciences第16版、Osol, A.編(1980年)を参照。例えば、液体製剤は、容器内で成分を混合し、水または緩衝液を所望の容量および濃度まで加えることによって調製することができる。他の例示的な技術には、透析、限外濾過、ダイアフィルトレーション、サイズ排除クロマトグラフィーなどが含まれる。一般に、結合体は、本明細書で提供される製剤を与える条件の下で、製剤成分と接触させることができる。] [0103] 特定の実施形態では、精製インスリン分泌性ペプチド結合体の再製剤化は、上記の第二のHIC精製段階、すなわちブチルセファロースクロマトグラフィーから溶出するインスリン分泌性ペプチド結合体を含む分画を適する容器にプールすることを含む。次に、プールされた物質を、当技術分野で公知である任意の濃縮方法を用いて濃縮することができる。特定の実施形態では、プールされた物質は、約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100mg/ml、または100mg/mlを超えるタンパク質濃度が達成されるまで、限外濾過膜およびポンピング系を用いて濃縮することができる。特定の実施形態では、プールされた物質は、約70mg/mlのタンパク質濃度に濃縮される。次に、濃縮生成物は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10容または10容を超える水に対してダイアフィルターすることができ、そこでは、インスリン分泌性ペプチド結合体を含む溶液の容量は、一定に保たれる。特定の実施形態では、濃縮生成物は、少なくとも10容の水に対してダイアフィルターされる。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体を含むダイアフィルターされた溶液は、次に、所望の製剤組成物と接触、すなわち混合させて、インスリン分泌性ペプチド結合体を含む製剤組成物を達成することができる。特定の実施形態では、5×濃度の所望の製剤組成物を調製することができ、また、インスリン分泌性ペプチド結合体を含む4部の溶液を1部の5×製剤溶液と混合させ、本明細書で記載のインスリン分泌性ペプチド結合体製剤を達成することができる。特定の実施形態では、生じた溶液のタンパク質濃度を測定することができ、また、1×製剤緩衝液中の所望濃度のインスリン分泌性ペプチド結合体を達成するために、必要に応じてタンパク質濃度を製剤緩衝液で調節することができる。一部の実施形態では、1×製剤緩衝液中のインスリン分泌性ペプチド結合体の最終濃度は、約1、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100mg/mlであるか、または100mg/mlを超える。特定の実施形態では、1×製剤緩衝液中のインスリン分泌性ペプチド結合体の最終濃度は、約10mg/mlである。別の特定の実施形態では、1×製剤緩衝液中のインスリン分泌性ペプチド結合体の最終濃度は、約50mg/mlである。生成物は、保存のために、当技術分野で公知である任意の方法によって、調製の前にさらに濾過することができる。] [0104] 代替実施形態では、精製インスリン分泌性ペプチド結合体の再製剤化は、以下の段階を含むことができる。例として、かつ非限定的に、以下を示す。上述のように、第二のHIC精製段階、すなわちブチルセファロースクロマトグラフィーの後に得られる分画のプール、および約70mg/mlへのインスリン分泌性ペプチド結合体の濃縮の後、濃縮生成物は、次に、本発明の所望の製剤組成物を含む少なくとも10容のダイアフィルトレーション緩衝液に対してダイアフィルターすることができ、そこでは、製剤組成物は、界面活性剤ポロキサマー188(プルロニックF68)を含まない。濃縮生成物は、少なくとも10容のダイアフィルトレーション緩衝液に対してダイアフィルターすることができ、そこでは、インスリン分泌性ペプチド結合体を含む溶液の容量は一定に保たれる。必要に応じて、5×濃度の界面活性剤ポロキサマー188を含む「5×ポロキサマー188溶液」、例えば0.5%(w/v)ポロキサマー188を、上記のダイアフィルトレーション緩衝液で次に調製することができ、およびインスリン分泌性ペプチド結合体を含む4部の溶液を1部の5×ポロキサマー188溶液と混合させることができる。生じた溶液のタンパク質濃度を測定することができ、また、1×製剤緩衝液中の約50mg/ml濃度のインスリン分泌性ペプチド結合体を達成するために、必要に応じてタンパク質濃度を製剤緩衝液で調節することができる。生成物は、保存のために、当技術分野で公知である任意の方法によって、調製の前にさらに濾過することができる。] [0105] 他の実施形態では、凍結乾燥製剤は、ペプチドまたはペプチド結合体を他の成分と接触させ、生じた混合物を凍結乾燥することによって調製することができる。この目的のために、Hull50(商標)(Hull、USA)またはGT20(商標)(Leybold−Heraeus、Germany)凍結乾燥器など多くの凍結乾燥器が利用可能である。凍結乾燥は、製剤を凍結させ、その後、一次乾燥に適する温度で凍結内容物から氷を昇華させることによって達成することができる。この条件下で、生成物の温度は、共融点または製剤の崩壊温度以下にある。一般的に、一次乾燥のための棚温度は、一般に約50〜250mTorrの範囲の適する圧力下で、約−30〜−5℃である(一次乾燥の間、生成物は凍結した状態を保つ)。主に、製剤、試料を保持する容器(例えば、ガラス製バイアル)のサイズおよびタイプ、ならびに液体容量が、乾燥に必要とされる時間を決定し、それは数時間から数日(例えば40〜60時間)の範囲であり得る。二次乾燥段階は、主に容器のタイプおよびサイズならびに使用するタンパク質のタイプによって、約0〜40℃で実施することができる。しかし、特定の実施形態では、二次乾燥段階は必要でないかもしれない。例えば、凍結乾燥の脱水相全体を通しての棚温度は、約−30〜−5℃であり得る。二次乾燥に必要とされる時間および圧力は、例えば温度および他のパラメータに依存する、適する凍結乾燥ケークを生成するものになる。二次乾燥時間は、生成物中の所望の残留水分レベルによって決定され、一般的に、少なくとも約5時間(例えば10〜15時間)がかかる。圧力は、一次乾燥段階で使用されるものと同じでよい。凍結乾燥条件は、製剤およびバイアルサイズによって異なってもよい。] [0106] 5.2.1.1 調製製剤の評価 一態様では、本発明はインスリン分泌性ペプチド結合体、例えば、本明細書で提供される方法によって調製および/または製剤化されるエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体の試料を評価して、試料中の1つまたは複数の種のレベルを測定する方法を提供する。特定の実施形態では、本方法は、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えば、エキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体を含む試料中の1つまたは複数の種のレベルの値を判定すること;および値を参照値と比較し、それによって試料を評価することを含む。参照値は、任意の所定の値または値域、例えば、政府機関、例えばFDA、または別の関係者、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体の承認調製物の製造業者、または大要典拠(compendial authority)、例えばUSPによって設定された値であってよい。] [0107] 種は、当業者が試料において評価できるであろう任意の種であってよい。例には、インスリン分泌性ペプチド結合体、未結合のアルブミンおよび未結合のインスリン分泌性ペプチド、またはそのような種の任意の誘導体が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、未結合のインスリン分泌性ペプチドの誘導体は、酸化ペプチド、例えばメチオニン残基で酸化されたもの、脱アミノ化されたペプチド、例えばアスパラギンもしくはグルタミン残基で脱アミノ化されたもの、または酸化および脱アミノ化されたペプチドであってよい。特定の実施形態では、種は、高分子(例えば;アルブミン)との複数のインスリン分泌性ペプチドの結合体、例えば2:1のペプチド対高分子、または3:1のペプチド対高分子、または4:1のペプチド対高分子である。] [0108] 好ましい実施形態では、種は、エキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2アルブミン結合体である。] [0109] 好ましい実施形態では、評価種は、未結合のアルブミンである。好ましい実施形態では、試料中の未結合アルブミンのレベルの値は、10.0mg/ml未満である。] [0110] 好ましい実施形態では、評価種は、未結合のエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2である。好ましい実施形態では、未結合のエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2のレベルの値は、25.0μg/ml未満である。] [0111] 特定の実施形態では、評価種は、2:1の比率でアルブミンに結合している、エキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2である。] [0112] 特定の実施形態では、評価種は、3:1の比率でアルブミンに結合している、エキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2である。] [0113] 当技術分野で公知である任意の方法を用いて、インスリン分泌性ペプチド結合体を含む試料中の種の値を測定することができる。一部の実施形態では、試料中の未結合の種のレベルは、ゲル電気泳動、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)、疎水性相互作用クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、逆相クロマトグラフィー、例えば逆相HPLC、円二色性、融点、モル浸透圧または紫外吸光度、例えば280nmの吸光度で測定される。] [0114] 特定の実施形態では、結合体、未結合のアルブミン、未結合のペプチドおよび/または高分子との複数のインスリン分泌性ペプチドの結合体を検出または定量化するために、疎水性相互作用クロマトグラフィーが有用である。] [0115] 特定の実施形態では、結合体、未結合のアルブミン、未結合のペプチドおよび/または高分子との複数のインスリン分泌性ペプチドの結合体を検出または定量化するために、ゲル電気泳動が有用である。特定の実施形態では、検出を促進するために、ゲル電気泳動を免疫学的検出、例えばウェスタンブロットまたは酵素結合免疫吸着検定法と組み合わせてもよい。] [0116] 特定の実施形態では、結合体、未結合のアルブミン、未結合のペプチドおよび/または高分子との複数のインスリン分泌性ペプチドの結合体を検出するために、LCMSが有用である。] [0117] 特定の実施形態では、未結合のペプチドおよび/または未結合のペプチドの誘導体を検出または定量化するために、逆相HPLCが有用である。] [0118] 5.3治療方法 インスリン分泌性ペプチドで治療できる障害または状態を対象で治療する方法も、本明細書で提供される。特定の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドで治療できる障害または状態は、肥満である。特定の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドで治療できる障害または状態は、糖尿病である。理論によって束縛されることを望まないが、ここで提供される医薬製剤は、グルコース依存性、インスリン依存性およびインスリン非依存性機構を通して、高血糖症を正常化すると考えられている。上記医薬製剤は、II型糖尿病の治療のための主要な剤として、およびI型糖尿病の治療のための補助剤として有用である。特定の実施形態では、インスリン分泌性ペプチドで治療できる障害または状態は、II型糖尿病である。一部の実施形態では、本方法は、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えば本明細書に記載のインスリン分泌性ペプチド結合体製剤の治療的有効量を、対象に投与する段階を含む。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体は、エキセンディン−4またはその誘導体とのアルブミンの結合体である。好ましい実施形態では、対象はヒトである。] [0119] ペプチドの作用が血中グルコース濃度に依存性であるという点で、医薬製剤はI型およびII型両方の糖尿病を有する対象の治療に特に適し、したがって、血糖降下剤の副作用の危険は、現在の治療方法を用いる危険よりも大きく低減される。] [0120] したがって、特定の態様では、対象でII型糖尿病を治療する方法であって、本明細書で記載の製剤をII型糖尿病を有する対象に投与することを含む方法が本明細書で提供される。一部の実施形態では、製剤は、アルブミンおよびインスリン分泌性ペプチドの結合体であって、前記インスリン分泌性ペプチドが天然のエキセンディン−4配列と比較して3つ以下のアミノ酸の置換、欠失または挿入を有する配列を含み、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度である結合体と;緩衝剤と;張性調整剤と;安定剤と;界面活性剤とを含み、前記製剤は、約4〜約8のpHを有する。特定の実施形態では、上記方法は、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む製剤を、II型糖尿病を有する対象に投与することを含み、前記誘導体は、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含む。] [0121] 本発明の医薬製剤は、肥満対象の治療のために用いることもできる。本発明の医薬製剤は、インスリン分泌性ペプチドで治療可能な任意の障害または疾患を有する対象の治療のために用いることもできる。] [0122] 5.3.1 対象 本発明の特定の実施形態では、対象は、動物、例えば哺乳動物、例えばヒト以外の霊長類である。特定の実施形態では、対象はヒトである。対象は、雄または雌の対象であり得る。特定の実施形態では、対象はヒト以外の動物、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ネコまたはイヌなどである。] [0123] 特定の実施形態では、対象は、それらに限定されないが、肥満およびII型糖尿病を含めた、インスリン分泌性ペプチドで治療できる障害または状態の危険がある。一部の実施形態では、対象は肥満の危険がある。一部の実施形態では、対象はII型糖尿病の危険がある。] [0124] 一部の実施形態では、対象は健康でない。一部の実施形態では、対象は、それらに限定されないが、肥満またはII型糖尿病を含めた、インスリン分泌性ペプチドで治療できる状態を有するか患っている。] [0125] 一部の実施形態では、対象は肥満である。一部の実施形態では、対象はヒトであり、30kg/m2以上の肥満度指数(BMI)を有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、30kg/m2〜35kg/m2の間のBMIを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、35kg/m2以上のBMIを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、40kg/m2以上のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、その年齢および身長および/または民族の標準体重の120%を超える重さである。] [0126] 一部の実施形態では、対象はII型糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象は異常なグルコースレベルを有する。特定の実施形態では、対象は高いグルコースレベルを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、8mmol/L(138mg/dl)以上の平均全血グルコースレベル、および/または9.0mmol/L(154mg/dl)以上の平均血漿血グルコースレベルを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、8mmol/L(138mg/dl)〜16mmol/L(281mg/dl)の間の平均全血グルコースレベル、および/または9.0mmol/L(154mg/dl)〜17mmol/L(314mg/dl)の間の平均血漿血グルコースレベルを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、16mmol/L(281mg/dl)を超える平均全血グルコースレベル、および/または17mmol/L(314mg/dl)を超える平均血漿血グルコースレベルを有する。] [0127] 一部の実施形態では、対象はヒトであり、6.5%以上のグリコシル化ヘモグロビン(HbA1c)レベルを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、6.5%〜11%の間のHbA1cレベルを有する。一部の実施形態では、対象はヒトであり、11%以上のHbA1cレベルを有する。] [0128] 特定の実施形態では、対象は、インスリン分泌性ペプチド、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体で治療できる疾患、障害または状態を有する。例えば、対象はメタボリックシンドロームを有する。National Cholesterol Education ProgramのAdult Treatment Panel(ATPIII)の三次報告書によると、メタボリックシンドロームを有する対象は、以下の基準のうちの3つ以上を有する:(1)男性については102cmを超える胴囲、女性については88cmを超える胴囲;(2)1.7mmol/lを超える血清トリグリセリド;(3)130/85mmHgを超える血圧;(4)男性では1.0mmol/l未満、女性では1.3mmol/l未満のHDLコレステロール;および(5)6.1mmol/lを超える(5.6mmol/l超が適用可能なこともある)血清グルコース。世界保健機構(WHO)によると、メタボリックシンドロームを有する対象は、糖尿病または空腹時血糖異常(IFG)または耐糖能異常(IGT)またはインスリン抵抗性(クランプ試験によって評価される)に加えて、以下の基準のうちの少なくとも2つを有する:(1)男性では0.90、女性では0.85を超えるWHR(waist−to−hip ratio);(2)1.7mmol/lを超える血清トリグリセリド、または男性では0.9mmol/l未満、女性では1.0mmol/l未満のHDLコレステロール;(3)140/90mmHgを超える血圧;(4)20マイクログラム/分を超える尿中アルブミン排泄速度、または30mg/gを超えるアルブミン:クレアチニン比。したがって、対象がメタボリックシンドロームについてATPIIIまたはWHOによって定義される基準を満たすならば、対象はメタボリックシンドロームを有する。] [0129] 一部の実施形態では、対象は前糖尿病(例えば、耐糖能異常(IGT)または空腹時血糖異常(IFG))を有する。一部の実施形態では、対象は糖尿病、例えば、I型糖尿病、II型糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象は、高齢発症成人性自己免疫性糖尿病としても公知の、成人性潜伏型自己免疫性糖尿病(「LADA」)を有する。一部の実施形態では、対象は緩徐発症I型糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象は1.5型糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象はステロイド糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象はヒト免疫不全ウイルス(HIV)治療誘発糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象は、先天性またはHIV関連のリポジストロフィー(「脂肪再分布症候群」)関連の糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象は神経系障害を有する。一部の実施形態では、対象はインスリン抵抗性を有する。一部の実施形態では、対象は無自覚性低血糖を有する。一部の実施形態では、対象は拘束性肺疾患を有する。一部の実施形態では、対象は、胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、機能性消化不良、または胃腸障害に関連する疼痛、例えばIBSおよび機能性消化不良に関連する疼痛を有する。一部の実施形態では、対象は、炎症性腸疾患(IBD)、例えばクローン病および潰瘍性大腸炎、またはIBDに関連する疼痛を有する。一部の実施形態では、対象は、高血糖症、例えば手術(例えば、主要な外科的措置、例えば冠状動脈バイパス手術)に関連する高血糖症、例えば糖尿病、例えばII型糖尿病、またはメタボリックシンドロームを有する対象の手術に関連する高血糖症を有する。一部の実施形態では、対象は冠状動脈心不全(CHF)を有する。一部の実施形態では、対象はβ細胞機能障害に関連する障害、β細胞の欠損に関連する障害、またはβ細胞の不十分な数に関連する障害を有する。] [0130] 一部の実施形態では、対象は肥満である。一部の実施形態では、対象は、肥満であるが、糖尿病でも前糖尿病でもない;肥満であり、糖尿病または前糖尿病である;肥満であるが、メタボリックシンドロームを患っていない;肥満であり、メタボリックシンドロームを患っている;過体重であるが、糖尿病でも前糖尿病でもない;過体重であり、糖尿病または前糖尿病である;過体重であるが、メタボリックシンドロームを患っていない;過体重であり、メタボリックシンドロームを患っている;メタボリックシンドロームを患っているが、糖尿病でも前糖尿病でもない(メタボリックシンドロームの定義に依存する);メタボリックシンドロームを患っているが、肥満でも過体重でもない。] [0131] 一部の実施形態では、対象は以下の特性の1つまたは複数を有する:(1)糖尿病または前糖尿病;(2)過体重または肥満;および(3)メタボリックシンドローム。] [0132] 一部の実施形態では、対象は抗糖尿病薬に未経験である。一部の実施形態では、対象は他の抗糖尿病薬に未経験であるか、経口抗糖尿病薬(OAD)に未経験である。他の実施形態では、対象は、1つまたは複数の他の抗糖尿病薬、例えばOADによってそれ以前に治療されている。他の実施形態では、対象は、メトホルミン、スルホニル尿素、チアゾリジンジオンまたはそれらの組合せによってそれ以前に治療されている。一部の実施形態では、対象は、OADによる活性治療計画によって治療中、すなわち、その治療下にある。一実施形態では、対象は、インスリン分泌性ペプチド結合体の投与の前1週間、2日または1日以内に、OAD、例えばメトホルミンを投与されている。具体的な実施形態において、対象は、少なくとも3カ月の間、毎日≧1000mgメトホルミンの安定用量を投与されている。例示的なOADを、下に提供する。] [0133] 特定の実施形態では、対象は、メトホルミンによる活性治療計画によって現在治療中、すなわち、その治療下にある。一実施形態では、対象は、インスリン分泌性ペプチド結合体の投与の前1週間、2日または1日以内に、メトホルミンを投与されている。特定の実施形態において、対象は、少なくとも3カ月の間、毎日≧1000mgメトホルミンの安定用量を投与されている。] [0134] 特定の実施形態では、本明細書の製剤は、単独療法として投与することができる。言い換えると、本明細書の製剤は、本明細書で提供される1つまたは複数の状態の治療のための活性剤の、単独投与として提供され得る。] [0135] 5.3.2抗糖尿病薬による併用療法 本明細書で提供される方法および製剤では、インスリン分泌性ペプチド結合体は、糖尿病、肥満、またはインスリン分泌性ペプチド、例えばインスリン分泌性ペプチド結合体で治療できる障害の治療または予防において、1つまたは複数の第二の治療薬と一緒に、または組み合わせて用いることができる。一部の実施形態では、これらの剤の組合せは、そのような疾患または障害のために、いずれかの単一の治療単独でよりも有効な治療をもたらすことができる。] [0136] 本明細書で提供される製剤は、当技術分野の医師が適すると考える任意の手段によって、第二の治療薬と組み合わせることができる。例えば、製剤を本明細書で記載のように投与することができ、第二の治療薬は、任意の手段によって、また、その剤に適する任意のスケジュールおよび用量によって投与することができる。投与方法、用量および投薬スケジュールは、当業者の技術の範囲内であり、第二の活性剤についての知識に基づいて決定することができる。特定の実施形態では、用量および投薬スケジュールは、当業者が併用療法のために調節することができる。製剤および第二の剤は、一緒に投与する必要はない。しかし、特定の実施形態では、適する場合、必要に応じて製剤および第二の剤を一緒に投与することができる。特定の実施形態では、製剤は、必要に応じて、インスリン分泌性ペプチドに加えて第二の剤を含むことができる。] [0137] 本明細書で提供される方法において、1つまたは複数の第二の治療成分または剤を、インスリン分泌性ペプチド結合体と一緒に用いることができる。第二の治療薬には、経口抗糖尿病薬(OAD)または肥満防止薬を含めた、抗糖尿病薬が含まれる。] [0138] 5.3.2.1OAD 本明細書で提供される併用療法で使用される例示的なOADには、それらに限定されないが、スルホニル尿素、例えばトルブタミド(Orinase)、アセトヘキサミド(Dymelor)、トラザミド(Tolinase)、クロルプロパミド(Diabinese)、グリピジド(Glucotrol)、グリブリド(Diabeta、Micronase、Glynase)、グリベンクラミド、グリメピリド(Amaryl)またはグリクラジド(Diamicron);ビグアナイド、例えばメトホルミン、フェンホルミンまたはブホルミン;グリニド、例えばStarlix(ナテグリニド)、Prandin(レパグリニド)、Glufast(ミチグリニド);メグリチニド、例えばレパグリニド(Prandin)またはナテグリニド(Starlix);チアゾリジンジオン、例えばロジグリタゾン(Avandia)、ピオグリタゾン(Actos)またはトログリタゾン(Rezulin);あるいはα−グルコシダーゼ阻害剤、例えばミグリトール(Glyset)またはアカルボース(Precose/Glucobay)が含まれる。] [0139] 5.3.2.2DPPIV阻害剤 一部の実施形態では、本明細書で提供される併用療法で用いられる第二の治療薬は、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(DPP IV阻害剤)である。DPP−IV阻害剤は、DPP−IVの酵素活性の阻害を示す任意の化合物であり得る。DPP−IV阻害剤の例は、例えば、(i)D. J. Drucker、2003年、Exp. Opin. Invest. Drugs、12巻:87〜100頁;(ii)K. Augustynsら、2003年、Exp. Opin. Ther. Patents、13巻:499〜510頁;(iii)C. F. Deaconら、2004年、Exp. Opin. Investig. Drugs、13巻:1091〜1102頁;(iv)A. E. Weber、2004年、J. Med. Chem.、47巻:4135〜4141頁;(v)J. J. Holst、2004年、Exp. Opin. Emerg. Drugs、9巻:155〜166頁;(vi)Augustynsら、2005年、Expert Opinion On Therapeutic Patents、15巻(10号):1387〜1407頁;(vii)Sebokovaら、2007年、Current Topics in Medicinal Chemistry、7巻:547〜555頁に記載され、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。] [0140] DPPIV阻害剤が経口的に利用可能であるか、経口的に投与される場合、DPP IV阻害剤は、本明細書に記載されるようにOADである。言い換えると、OADには、本明細書で記載のDPP IV阻害剤のいくつかまたは全てが含まれてもよい。] [0141] DPP−IV阻害剤の具体例には、それらに限定されないが、ジペプチド誘導体またはジペプチド模倣薬、例えばアラニン−ピロリジド、イソロイシン−チアゾリジドおよび偽基質N−バリルプロリル、O−ベンゾイルヒドロキシルアミンが含まれ、例えば、米国特許第7,253,172号、同第7,241,756号、同第7,238,724号、同第7,238,720号、同第7,236,683号、同第7,235,538号、同第7,230,074号、同第7,230,002号、同第7,229,969号、同第7,223,573号、同第7,217,711号、同第7,208,498号、同第7,205,409号、同第7,205,323号、同第7,196,201号、同第7,192,952号、同第7,189,728号、同第7,186,846号、同第7,186,731号、同第7,183,290号、同第7,183,280号、同第7,179,809号、同第7,169,926号、同第7,169,806号、同第7,166,579号、同第7,157,490号、同第7,144,886号、同第7,132,443号、同第7,125,873号、同第7,125,863号、同第7,122,555号、同第7,115,650号、同第7,109,192号、同第7,101,871号、同第7,098,239号、同第7,084,120号、同第7,078,397号、同第7,078,281号、同第7,074,794号、同第7,060,722号、同第7,053,055号、同第7,034,039号、同第7,026,316号、同第6,911,467号、同第6,890,898号、同第6,890,905号、同第6,869,947号、同第6,867,205号、同第6,861,440号、同第6,844,316号、同第6,849,622号、同第6,825,169号、同第6,812,350号、同第6,803,357号、同第6,800,650号、同第6,727,261号、同第6,716,843号、同第6,710,040号、同第6,706,742号、同第6,699,871号、同第6,645,995号、同第6,617,340号、同第6,699,871号、同第6,573,287号、同第6,432,969号、同第6,395,767号、同第6,380,398号、同第6,319,893号、同第6,303,661号、同第6,242,422号、同第6,201,132号、同第6,172,081号、同第6,166,063号、同第6,124,305号、同第6,110,949号、同第6,107,317号、同第6,100,234号、同第6,040,145号、同第6,011,155号、同第5,939,560号、同第5,462,928号に記載され、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。] [0142] DPP−IV阻害剤のさらなる例は、米国特許出願公開第20070172525号、同第20070185061号、同第2007016750号、同第20070149451号、同第20070142383号、同第20070142436号、同第20070123579号、同第20070112059号、同第20070105890号、同第20070098781号、同第20070093492号、同第20070082932号、同第20070082908号、同第20070072810号、同第20070072804号、同第20070072803号、同第20070060547号、同第20070049619号、同第20070049596号、同第20070021477号、同第20060293297号、同第20060281796号、同第20060281727号、同第20060276487号、同第20060276410号、同第20060270722号、同第20060270701号、同第20060270679号、同第20060264457号、同第20060264433号、同第20060264401号、同第20060264400号、同第20060258646号、同第20060258621号、同第20060247226号、同第20060229286号、同第20060217428号、同第20060211682号、同第20060205711号、同第20060205675号、同第20060173056号、同第20060154866号、同第20060142585号、同第20060135767号、同第20060135561号、同第20060135512号、同第20060116393号、同第20060111336号、同第20060111428号、同第20060079541号、同第20060074058号、同第20060074087号、同第20060069116号、同第20060058323号、同第20060052382号、同第20060046978号、同第20060040963号、同第20060039974号、同第20060014953号、同第20060014764号、同第20060004074号、同第20050059724号、同第20050059716号、同第20050043292号、同第20050038020号、同第20050032804号、同第20050272765号、同第20050272652号、同第20050261271号、同第20050260732号、同第20050260712号、同第20050245538号、同第20050234235号、同第20050233978号、同第20050234108号、同第20050222242号、同第20050222222号、同第20050222140号、同第20050215784号、同第20050215603号、同第20050209249号、同第20050209159号、同第20050203095号、同第20050203031号、同第20050203027号、同第20050192324号、同第20050187227号、同第20050176771号、同第20050171093号、同第20050164989号、同第20050143377号、同第20050143405号、同第20050137224号、同第20050131019号、同第20050130985号、同第20050130981号、同第20050113310号、同第20050107390号、同第20050107309号、同第20050096348号、同第20050090539号、同第20050075330号、同第20050070719号、同第20050070706号、同第20050070535号、同第20050070531号、同第20050070530号、同第20050065148号、同第20050065145号、同第20050065144号、同第20050043299号、同第20050043292号、同第20050032804号、同第20050026921号、同第20050004205号、同第20050004117号、同第20050032804号、同第20040259903号、同第20040259902号、同第20040259883号、同第20040259870号、同第20040259843号、同第20040254226号、同第20050254167号、同第20040242898号、同第20040242636号、同第20040242568号、同第20040242566号、同第20040236102号、同第20040235752号、同第20040229926号、同第20040229848号、同第20040229820号、同第20040209891号、同第20040186153号、同第20040180925号、同第20040176428号、同第20040176406号、同第20040171555号、同第20040171848号、同第20040167341号、同第20040167133号、同第20040152745号、同第20040147434号、同第20040138215号、同第20040138214号、同第20040121964号、同第20040116328号、同第20040110817号、同第20040106656号、同第20040106802号、同第20040106655号、同第20040097510号、同第20040087587号、同第20040082570号、同第20040082497号、同第20040077645号、同第20040072892号、同第20040063935号、同第20040034014号、同第20030232788号、同第20030225102号、同第20030216450号、同第20030216382号、同第20030199528号、同第20030195188号、同第20030166578号、同第20030162820号、同第20030149071号、同第20030134802号、同第20030130281号、同第20030130199号、同第20030125304号、同第20030119750号、同第20030119738号、同第20030105077号、同第20030100563号、同第20030092630号、同第20030087950号、同第20030078247号、同第20030060494号、同第20020198242号、同第20020198205号、同第20020183367号、同第20020165164号、同第20020161001号、同第20020110560号、同第20020103384号、同第20030096857号、同第20020071838号、同第20020065239号、同第20020061839号、同第20020049164号、同第20020019411号、同第20020006899号、同第20010020006号に見ることができ、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。] [0143] DPP−IV阻害剤のさらに他の例は、国際公開第07/054577号、同第07/053865号、同第05/116029号、同第05/087235号、同第05/082348号、同第05/082849号、同第05/079795号、同第05/075426号、同第05/072530号、同第05/063750号、同第05/058849号、同第05/049022号、同第05/047297号、同第05/044195号、同第05/042488号、同第05/042003号、同第05/040095号、同第05/037828号、同第05/037779号、同第05/034940号、同第05/033099号、同第05/032590号、同第05/030751号、同第05/030127号、同第05/026148号、同第05/025554号、同第05/023762号、同第05/020920号、同第05/19168号、同第05/12312号、同第05/12308号、同第05/12249号、同第05/11581号、同第05/09956号、同第05/03135号、同第05/00848号、同第05/00846号、同第04/112701号、同第04/111051号、同第04/111041号、同第04/110436号、同第04/110375号、同第04/108730号、同第04/104216号、同第04/104215号、同第04/103993号、同第04/103276号、同第04/99134号、同第04/96806号、同第04/92128号、同第04/87650号、同第04/87053号、同第04/85661号、同第04/85378号、同第04/76434号、同第04/76433号、同第04/71454号、同第04/69162号、同第04/67509号、同第04/64778号、同第04/58266号、同第04/52362号、同第04/52850号、同第04/50022号、同第04/50658号、同第04/48379号、同第04/46106号、同第04/43940号、同第04/41820号、同第04/41795号、同第04/37169号、同第04/37181号、同第04/33455号、同第04/32836号、同第04/20407号、同第04/18469号、同第04/18468号、同第04/18467号、同第04/14860号、同第04/09544号、同第04/07468号、同第04/07446号、同第04/04661号、同第04/00327号、同第03/106456号、同第03/104229号、同第03/101958号、同第03/101448号、同第03/99279号、同第03/95425号、同第03/84940号、同第03/82817号、同第03/80633号、同第03/74500号、同第03/72556号、同第03/72528号、同第03/68757号、同第03/68748号、同第03/57666号、同第03/57144号、同第03/55881号、同第03/45228号、同第03/40174号、同第03/38123号、同第03/37327号、同第03/35067号、同第03/35057号、同第03/24965号、同第03/24942号、同第03/22871号、同第03/15775号、同第03/04498号、同第03/04496号、同第03/02530号、同第03/02596号、同第03/02595号、同第03/02593号、同第03/02553号、同第03/02531号、同第03/00181号、同第03/00180号、同第03/00250号、同第02/83109号、同第02/83128号、同第02/76450号、同第02/68420号、同第02/62764号、同第02/55088号、同第02/51836号、同第02/38541号、同第02/34900号、同第02/30891号、同第02/30890号、同第02/14271号、同第02/02560号、同第01/97808号、同第01/96295号、同第01/81337号、同第01/81304号、同第01/68603号、同第01/55105号、同第01/52825号、同第01/34594号、同第00/71135号、同第00/69868号、同第00/56297号、同第00/56296号、同第00/34241号、同第00/23421号、同第00/10549号、同第99/67278号、同第99/62914号、同第99/61431号、同第99/56753号、同第99/25719号、同第99/16864号、同第98/50066号、同第98/50046号、同第98/19998号、同第98/18763号、同第97/40832号、同第95/29691号、同第95/15309号、同第93/10127号、同第93/08259号、同第91/16339号、EP1517907、EP1513808、EP1492777、EP1490335、EP1489088、EP1480961、EP1476435、EP1476429、EP1469873、EP1465891、EP1463727、EP1461337、EP1450794、EP1446116、EP1442049、EP1441719、EP1426366、EP1412357、EP1406873、EP1406872、EP1406622、EP1404675、EP1399420、EP1399471、EP1399470、EP1399469、EP1399433、EP1399154、EP1385508、EP1377288、EP1355886、EP1354882、EP1338592、EP1333025、EP1304327、EP1301187、EP1296974、EP1280797、EP1282600、EP1261586、EP1258476、EP1254113、EP1248604、EP1245568、EP1215207、EP1228061、EP1137635、EP1123272、EP1104293、EP1082314、EP1050540、EP1043328、EP0995440、EP0980249、EP0975359、EP0731789、EP0641347、EP0610317、EP0528858、CA2466870、CA2433090、CA2339537、CA2289125、CA2289124、CA2123128、DD296075、DE19834591、DE19828113、DE19823831、DE19616486、DE10333935、DE10327439、DE10256264、DE10251927、DE10238477、DE10238470、DE10238243、DE10143840、FR2824825、FR2822826、JP2005507261;JP2005505531、JP2005502624、JP2005500321、JP2005500308、JP2005023038、JP2004536115、JP2004535445、JP2004535433、JP2004534836、JP2004534815、JP2004532220、JP2004530729、JP2004525929、JP2004525179、JP2004522786、JP2004521149、JP2004503531、JP2004315496、JP2004244412、JP2004043429、JP2004035574、JP2004026820、JP2004026678、JP2004002368、JP2004002367、JP2003535898、JP2003535034、JP2003531204、JP2003531191、JP2003531118、JP2003524591、JP2003520849、JP2003327532、JP2003300977、JP2003238566、JP2002531547、JP2002527504、JP2002517401、JP2002516318、JP2002363157、JP2002356472、JP2002356471、JP2002265439、JP2001510442、JP2000511559、JP2000327689、JP2000191616、JP1998182613、JP1998081666、JP1997509921、JP1995501078、JP1993508624に見ることができ、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。] [0144] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、1000、700または500ダルトン未満の分子量を有する小分子、例えば、核酸、またはタンパク質もしくはペプチド以外の有機分子である。] [0145] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、β−アミノ酸誘導体、例えば3(R)−アミノ−1−[3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a−]ピラジン−7−イル]−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−1−オン(MK−0431;Januvia)、またはその医薬用の塩、水和物または多形であり、それらは、米国特許第6,699,871号、EP1412357、WO03/04498およびUS2003100563に詳細に記載され、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。一部の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、シタグリプチンである。シタグリプチンは、経口活性でありかつ選択的なDPP−IV阻害剤として記載され、米国および欧州において、単独で、またはメトホルミンまたはスルホニル尿素またはPPARγアゴニストと併用して、糖尿病の治療のために最近承認された。それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,699,871号、Kimら、2005年、J. Med. Chem.48巻:141〜151頁を参照。] [0146] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、シアノピロリジド、例えば、(1−[[3−ヒドロキシ−1−アダマンチル)アミノ]アセチル]−2−シアノ−(S)−ピロリジン(LAF237またはビルダグリプチン)、1−[2−[5−シアノピリジン−2−イル)アミノ]エチルアミノ]アセチル−2−シアノ−(S)−ピロリジン(NVP−DPP728)、または(1S,3S,5S)−2−[2(S)−アミノ−2−(3−ヒドロキシアダマンタン−1−イル)アセチル]−2−アザビシクロ[−3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリル(サキサグリプチンまたはBMS−47718)であり、それらは、例えば、米国特許第6,617,340号、6,432,969号、6,395,767号、6,166,063号、6,124,305号、6,110,949号、6,011,155号、6,107,317号、WO98/19998およびJP2000511559、WO00/34241、EP1137635およびJP2002531547で詳細に開示され、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。] [0147] 一部の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、ビルダグリプチンである。一部の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、NVP−DPP728である。ビルダグリプチンおよびNVP−DPP728は、経口活性で選択的なDPP−IV阻害剤として記載されている。それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Villhauerら、2002年、J Med Chem、45巻:2362〜2365頁、Villhauerら、2003年、J Med Chem、46巻:2774〜2789頁を参照。ビルダグリプチン(LAF237)は、現在米国において第III相臨床試験中である。それは、メトホルミンまたはスルホニル尿素またはチアゾリジンジオンと組み合わせて使用することが、欧州で承認されている。] [0148] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、サキサグリプチンである。サキサグリプチンは、現在II型糖尿病の治療のために、米国および欧州において第III相臨床試験中である。その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Augeriら、2005年、J. Med. Chem.、48巻(5号):5025〜5037頁を参照。] [0149] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、3−(L−イソロイシル)チアゾリジン(イソロイシン−チアゾリジドまたはPSN−9301)である。イソロイシン−チアゾリジドは、JP2001510442、WO97/40832、米国特許第6,303,661号およびDE19616486で見ることができ、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。イソロイシン−チアゾリジドは、経口活性で選択的なDPP−IV阻害剤として記載されている。それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Pedersonら、1998年、Diabetes、47巻:1253〜1258頁;Epsteinら、2007年、Curr. Opion. Investig. Drugs.、8巻(4号):331〜337頁を参照。] [0150] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、米国特許第7,169,926号および7,034,039号に記載されているような、SYR−322(アログリプチン)またはSYR−472であり、それぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。] [0151] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Deaconら、Diabetes(1998)47巻:764769頁に開示されているようなバリン−ピロリジドである。] [0152] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、[1−[2(S)−アミノ−3−メチルブチリル]ピロリジン−2(R)−イル]ボロン酸(PT−100)である。] [0153] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるNordhoffら、2006年、Bioorganic Medical Chemistry Letters、16巻:1744〜1748頁に記載されるような、β−フェネチルアミンである。] [0154] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる出願番号WO06/034435に記載されるような、PT−630(DB−160)である。] [0155] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPeiら、J. Med. Chem、2006年11月2日;49巻(22号):6439〜42頁に記載されるような、ABT−341である。] [0156] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるMadarら、J. Med. Chem.、2006年10月19日;49巻(21号):6416〜20頁に記載のような、ABT−279である。] [0157] 特定の実施形態では、DDP−IV阻害剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる出願番号WO04/18468に記載のような、BI−1356/Onderoである。] [0158] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、SYR−619である。] [0159] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、GSK−823093である。] [0160] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、PSN 9301である。] [0161] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、TA−6666である。] [0162] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、CR−14023である。] [0163] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、CR−14025である。] [0164] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、CR−14240である。] [0165] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、CR−13651である。] [0166] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、NNC−72−2138である。] [0167] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、NN−7201である。] [0168] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、PHX−1149である。] [0169] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、PHX−1004である。] [0170] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、SNT−189379である。] [0171] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、GRC−8087である。] [0172] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、SK−0403である。] [0173] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、GSK−825964である。] [0174] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、TS−021である。] [0175] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、GRC−8200である。] [0176] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、GRC−8116である。] [0177] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、FE107542である。] [0178] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、MP−513である。] [0179] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、BI356である。] [0180] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、ALS2−0426である。] [0181] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、ABT279である。] [0182] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、TS−201である。] [0183] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、KRP−104である。] [0184] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、R1579である。] [0185] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、LY2463665である。] [0186] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、ARI−2243である。] [0187] 特定の実施形態では、DPP−IV阻害剤は、SSR−162369である。] [0188] 5.3.2.3 他の第二の治療薬 一部の実施形態では、第二の治療薬は、インスリン受容体アゴニストである。一部の実施形態では、インスリン受容体アゴニストは、ヒトインスリンまたはインスリン類似体;基礎インスリン、例えばLantus(インスリングラルギン)、Levemir(インスリンデテミール)、NN5401、NN−344、Albulin−G;または即効性のインスリン、例えばNovolog(インスリンアスパルト)、Humalog(インスリンリスプロ)、Apidra(インスリングルリシン)である。] [0189] 一部の実施形態では、第二の治療薬は、Symlin(プラムリンチド)などのアミリン受容体アゴニストである。] [0190] 一部の実施形態では、第二の治療薬は、グルコース依存性インスリン分泌性ペプチド/胃抑制ポリペプチド(GIP)類似体;BAY−27−9955、Cpd GまたはISIS−325,568などのグルカゴン受容体(GCGR)アンタゴニスト;ISIS−377,131などの糖質コルチコイド受容体(GCCR)アンタゴニスト;クロミウムおよびバナジウム塩または誘導体;BVT−3498などの11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD1および11β−HSD2)デヒドロゲナーゼおよびレダクターゼ阻害剤;タンパク質チロシンホスファターゼ1b(PTP1b)阻害剤;グルコース輸送体(GLUT)およびアイソフォーム(GLUT1、GLUT4)阻害剤;ナトリウム−グルコース共輸送体およびアイソフォーム(SGLT1、SGLT2)阻害剤、例えばダパグリフォジン、セルジルフォジンおよびAVE−2268;サーチュイン(SIRT)およびアイソフォームアゴニスト(SIRT1)、例えばレズベラトロル、SRT−501;PPARγ/δアゴニスト;PPARα/γアゴニスト、例えばテサグリタサール、ムラグリタザール、ナベグリタザール;フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ(FBPase)阻害剤、例えばCS−917、MB−7803;グルコース依存性インスリン分泌性受容体(GDIR、Gタンパク質結合受容体119、GPR−119)アゴニスト、例えばADP−668;Gタンパク質結合受容体GPR−40、GPR−120、GPR−109A(HM−74A)アゴニストによるグルコース依存性インスリン分泌;線維芽細胞成長因子(FGF)およびアイソフォーム(FGF−21)類似体;CXS−203などのプレセニリン結合ロンボイド様タンパク質(PSARL)アンタゴニスト;肝臓インスリン感作物質(HISS)、骨形態形成タンパク−9(BMP−9);オステオカルシン;ビスファチン(ニコチンアミドホスホリボシル転移酵素、Nampt);メタグリダセン、MBX−2044などの選択的PPARγ調節因子(SPPARM);RO−28−1675などのグルコキナーゼ(GK)活性化剤;PSN−357などのリン酸グリコーゲン(GP)阻害剤;島新生遺伝子関連タンパク質(INGAP)などのβ細胞成長因子;CD−3アンタゴニスト、例えばテプリズマブ、GAD65アンタゴニスト、例えばDiamyd、DiaPep277、インターロイキン1阻害剤(IL−1)、例えばXOMA−052、junN末端キナーゼ(JNK)阻害剤、寛容原、例えばNBI−6024、TRX4である。] [0191] 一部の実施形態では、第二の治療薬は、肥満防止薬である。一部の実施形態では、肥満防止薬は、カンナビノイド1受容体(CB1R)逆作動薬およびアンタゴニスト、例えばAcomplia/Zimulti(リモナバント)、Meridia(シブトラミン)またはXenical(オルリスタッド)である。] [0192] 一部の実施形態では、第二の治療薬は、胃腸ホルモン類似体である。一部の実施形態では、胃腸ホルモン類似体は、Gattex(テヅグルチド)などのグルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)類似体;PYY(1−36)、PYY(3−36)などのペプチドYY類似体;膵臓ポリペプチド(PP)類似体;またはガストリン類似体である。] [0193] 5.3.3治療のための対象の選択 一態様では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、それ以前に抗糖尿病薬で治療された対象を特定することを含む方法を提供する。当技術分野で公知である任意の抗糖尿病薬による過去の治療は、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えば本明細書で記載のインスリン分泌性ペプチド結合体による治療のための対象を特定するための根拠の役目を果たすことができる。例示的な抗糖尿病薬は、上で提供されている。一部の実施形態では、抗糖尿病薬は経口抗糖尿病薬(OAD)である。一部の実施形態では、その対象が抗糖尿病薬、例えばOADによってそれ以前に治療されていないならば、対象は治療のために特定される。他の実施形態では、その対象が抗糖尿病薬、例えばOADによってそれ以前に治療されているならば、対象は治療のために特定される。対象が抗糖尿病薬、例えばOADによってそれ以前に治療されているかどうかは、当技術分野の医師の判断によって決定することができる。特定の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、他の抗糖尿病薬によって低血糖を経験した対象を特定することを含む方法を提供する。] [0194] 特定の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、その前に治療を受け、体重増加または望ましくない体重増加を経験した対象を特定することを含む方法を提供する。] [0195] 特定の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、それ以前に第二の活性剤、例えばOAD、例えばスルホニル尿素、メトホルミンまたはチアゾリジンジオンによって治療された対象を特定することを含み、抗糖尿病薬の投与が、望ましい治療予後、例えば、当技術分野の医師によって判定される対象のグルコースレベルの許容される制御をもたらしたかどうかを決定することをさらに含むこともできる方法を提供する。許容される血糖制御は、それらに限定されるが、全血中グルコースの減少、血漿血中グルコースの減少、間質性グルコース(IG)の減少、および/またはHbA1cレベルの減少によって示すことができる。一部の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、対象のグルコースレベルの許容される制御をもたらした抗糖尿病薬、例えばOADをそれ以前に投与された対象を特定することを含む方法を提供する。特定の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、対象のグルコースレベルの許容される制御をもたらさなかった抗糖尿病薬、例えばOADをそれ以前に投与された対象を特定することを含む方法を提供する。前述の方法は、インスリン分泌性ペプチド結合体または製剤を、特定された対象に投与することをさらに含むことができる。] [0196] 一部の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、インスリン分泌性ペプチド結合体の最初の投与の前に、抗糖尿病薬、例えばOADを投与された対象を特定することを含む方法を提供する。特定の実施形態では、OADはメトホルミンである。一部の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、別の抗糖尿病薬、例えばOADを30、25、20、15、10または5日以内前(特定する時間から測定した)に投与された対象を特定することを含み、インスリン分泌性ペプチド結合体または製剤を、他の抗糖尿病薬の投与から30、25、20、15、10または5日以内に投与することをさらに含む方法を提供する。特定の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、別の抗糖尿病薬、例えばOADの有効量を投与されていない対象を特定すること、次に、インスリン分泌性ペプチド結合体の最初の投与のとき(例えば、それと同じ時間または同じ日)に他の抗糖尿病薬を投与することを含む方法を提供する。他の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、別の抗糖尿病薬、例えばOADの有効量を投与されていない対象を特定すること、次に、対象にインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤の最初の投与をすることを含む方法を提供する。] [0197] 別の態様では、本発明は、前糖尿病、例えば耐糖能異常(IGT)および/または空腹時血糖異常(IFG))を有する対象を治療するための方法であって、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えば本明細書で記載のインスリン分泌性ペプチド結合体製剤を、前糖尿病を治療するために有効な量で前記対象に投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体は、アルブミンに結合しているエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2である。一部の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、IFGおよび/またはIGTを有する対象を特定することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本方法は、当技術分野の医師によるIFGの診断を有する対象を特定することを含む。一部の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、100mg/dl(5.6mmol/l)を超えるが126mg/dl(7.0mmol/l)未満の空腹時血漿グルコースレベルを有する対象を特定することを含む方法を提供する。他の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、当技術分野の医師によるIGTの診断を有する対象を特定することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本方法は、140mg/dl(7.8mmol/l)を超えるが200mg/dl(11.1mmol/l)未満の2時間経口ブドウ糖負荷試験レベルを有する対象を特定することを含む。前述の方法は、インスリン分泌性ペプチド結合体または製剤を、特定された対象に投与することをさらに含むことができる。] [0198] 別の態様では、本発明は、肥満であるが糖尿病でも前糖尿病でもない対象を治療するための方法であって、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えば本明細書で記載のインスリン分泌性ペプチド結合体製剤を、肥満を治療するために有効な量で前記対象に投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、インスリン分泌性ペプチド結合体は、アルブミンに結合しているエキセンディン−4(1〜39)Lys40(ε−AEEA−MPA)−NH2である。一部の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、インスリン分泌性ペプチド結合体による治療のための、肥満であるが糖尿病でも前糖尿病でもない対象を特定することを含み、それ以前に肥満防止薬で治療された対象を特定することを含む方法を提供する。当技術分野で公知である任意の肥満防止薬による過去の治療は、インスリン分泌性ペプチド結合体、例えば本明細書で記載のインスリン分泌性ペプチド結合体による治療のための対象の選択の根拠の役目を果たすことができる。一部の実施形態では、肥満防止薬はオルリスタットである。一部の実施形態では、肥満防止薬はシブトラミンである。他の実施形態では、肥満防止薬はリラグルチド(NN2211)である。リラグルチド(NN2211)は、構造Arg(34)Lys(26)−(N−ε−(γ−Glu(N−α−ヘキサデカノイル))−GLP−1(7〜36)−NH2を有するGLP−1類似体である。一部の実施形態では、その対象がリラグルチドによってそれ以前に治療されていないならば、対象は治療のために選択される。他の実施形態では、本発明は、本明細書で提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、それ以前にリラグルチドで治療された対象を特定することを含む方法を提供する。前述の方法は、インスリン分泌性ペプチド結合体または製剤を、特定された対象に投与することをさらに含むことができる。] [0199] 特定の実施形態では、対象がそれ以前にリラグルチドによって治療されている場合、本発明は、ここで提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、当技術分野の医師が判断する望ましい治療予後、例えば対象のベースライン体重の5%超に達する体重減少をもたらしたリラグルチドを事前に投与されている対象を特定することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、ここで提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、対象のベースライン体重の5%超に達する体重減少をもたらしたリラグルチドを事前に投与されている対象を特定することを含む方法を提供する。特定の実施形態では、本発明は、ここで提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体または製剤による治療のための対象を選択する方法であって、対象のベースライン体重の5%超に達する体重減少をもたらさなかったリラグルチドを事前に投与されている対象を特定することを含む方法を提供する。前述の方法は、インスリン分泌性ペプチド結合体または製剤を、特定された対象に投与することをさらに含むことができる。] [0200] 5.3.4神経系障害の治療 ここで提供されるインスリン分泌性ペプチド結合体および製剤は、鎮静剤として用いることができる。本発明の一態様では、中枢または末梢の神経系の活性化の増加をもたらす異常を有する、哺乳動物対象を鎮静する方法が提供される。本方法は、本明細書で記載されるインスリン分泌性ペプチド結合体を含む医薬製剤を、対象で鎮静または抗不安作用を起こすのに十分な量で対象に投与することを含む。医薬製剤は、脳室内、経口、皮下、筋内、または静脈内に投与することができる。そのような方法は、不安、運動障害、攻撃性、精神病、発作、パニック発作、ヒステリーおよび睡眠障害などの神経系の状態を治療または改善するために有用である。] [0201] 関連の態様では、本発明は哺乳動物対象の活動性を増加させる方法であって、本明細書で記載されるインスリン分泌性ペプチド結合体を含む医薬製剤を、対象で活性化作用を起こすのに十分な量で対象に投与することを含む方法を包含する。好ましくは、対象は、中枢または末梢の神経系の活性低下をもたらす状態を有する。医薬製剤は、インスリン分泌性ペプチド関連の疾患または状態の治療で用いることができる。特定の実施形態では、医薬製剤は、中枢神経系の覚醒が有利であろういくつかの状態を挙げると、うつ病、統合失調情動障害、睡眠時無呼吸、集中力の劣る注意欠陥症候群、記憶喪失、健忘症およびナルコレプシーの治療または改善で用いることができる。]
权利要求:
請求項1 アルブミンおよびインスリン分泌性ペプチドの結合体であって、前記インスリン分泌性ペプチドは、天然のエキセンディン−4配列と比較して3つ以下のアミノ酸の置換、欠失または挿入を有する配列を含み、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度である結合体と;緩衝剤と;少なくとも1mMの濃度である張性調整剤と;安定剤と;界面活性剤とを含み、約4〜約8のpHを有する医薬製剤。 請求項2 前記結合体が、前記ペプチドのリジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2−マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合しているアルブミンシステイン34チオールを含む、請求項1に記載の医薬製剤。 請求項3 前記結合体が、以下:の通りであり(配列番号33)、式中、Xはアルブミンのアミノ酸のS、OまたはNHである、請求項1に記載の医薬製剤。 請求項4 前記リジンが天然のエキセンディン−4配列に付加されている、請求項2に記載の医薬製剤。 請求項5 前記リジンが天然のエキセンディン−4配列のカルボキシ末端に付加されている、請求項2に記載の医薬製剤。 請求項6 前記アルブミンがヒト血清アルブミンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項7 前記アルブミンが組換え体血清アルブミンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項8 前記アルブミンが組換え体ヒト血清アルブミンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項9 前記結合体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含む、請求項1に記載の医薬製剤。 請求項10 前記結合体が精製されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項11 前記結合体が約1mg/ml〜約50mg/mlの濃度である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項12 前記結合体が約1mg/ml〜約15mg/mlの濃度である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項13 前記結合体が約1mg/ml〜約10mg/mlの濃度である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項14 前記結合体が約10mg/mlの濃度である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項15 前記結合体が約20mg/mlの濃度である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項16 前記pHが約5と約7の間である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項17 前記pHが約5.0である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項18 前記pHが約7.0である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項19 前記緩衝剤が酢酸緩衝剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項20 前記酢酸緩衝剤が酢酸ナトリウム緩衝剤であり、前記pHが約4.0〜約6.0である、請求項19に記載の医薬製剤。 請求項21 前記緩衝剤がリン酸緩衝剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項22 前記リン酸緩衝剤がリン酸ナトリウム緩衝剤であり、前記pHが約6.0〜約8.0である、請求項21に記載の医薬製剤。 請求項23 前記緩衝剤が1mM〜約20mMの濃度である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項24 前記緩衝剤が5mM〜約15mMの濃度である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項25 前記緩衝剤が約10mMの濃度である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項26 前記張性調整剤が塩化ナトリウムである、請求項1〜25のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項27 前記塩化ナトリウムが約135mM〜約155mMの濃度である、請求項26に記載の医薬製剤。 請求項28 前記塩化ナトリウムが約135mMの濃度である、請求項26に記載の医薬製剤。 請求項29 前記塩化ナトリウムが約150mMの濃度である、請求項26に記載の医薬製剤。 請求項30 前記張性調整剤がソルビトールである、請求項1〜25のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項31 ソルビトールが約5%(w/v)である、請求項30に記載の医薬製剤。 請求項32 前記安定剤がオクタン酸ナトリウムである、請求項1〜31のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項33 前記オクタン酸ナトリウムが約5mMの濃度である、請求項32に記載の医薬製剤。 請求項34 前記界面活性剤がプルロニックF68である、請求項1〜33のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項35 前記プルロニックF68が約0.1%(w/v)である、請求項34に記載の医薬製剤。 請求項36 前記医薬製剤が防腐剤をさらに含む、請求項1〜35のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項37 前記防腐剤が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、グリセロール、レソルシノール、2−メチル−2,4−ペンタジオール、メルチオレート(チメロサール)、塩化ベンザルコニウムおよび安息香酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項36に記載の医薬製剤。 請求項38 前記医薬製剤が単位用量剤形である、請求項1〜37のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項39 前記医薬製剤が多回使用剤形である、請求項1〜37のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項40 前記医薬製剤が液体剤形である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項41 前記医薬製剤が凍結乾燥剤形である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項42 前記医薬製剤が非経口投与に適する、請求項1〜41のいずれか一項に記載の医薬製剤。 請求項43 前記医薬製剤が、皮下、静脈内、筋肉内、経皮、動脈内、腹腔内、経肺または経口投与に適する、請求項42に記載の医薬製剤。 請求項44 前記医薬製剤が皮下投与に適する、請求項42に記載の医薬製剤。 請求項45 前記結合体が10mg/mlの濃度であり、前記緩衝剤が10mMの濃度の酢酸ナトリウムであり、前記張性調整剤が150mMの濃度の塩化ナトリウムであり、前記安定剤が5mMの濃度のオクタン酸ナトリウムであり、前記界面活性剤が0.1%(w/v)の濃度のプルロニックF68であり、約5.0のpHを有する請求項1に記載の医薬製剤。 請求項46 前記結合体が10mg/mlの濃度であり、前記緩衝剤が10mMの濃度のリン酸ナトリウムであり、前記張性調整剤が135mMの濃度の塩化ナトリウムであり、前記安定剤が8mMの濃度のオクタン酸ナトリウムであり、前記界面活性剤が15mg/Lの濃度のポリソルベート80であり、約7.0のpHを有する請求項1に記載の医薬製剤。 請求項47 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、アルブミンおよびインスリン分泌性ペプチドの結合体であり、前記インスリン分泌性ペプチドが、天然のエキセンディン−4配列と比較して3つ以下のアミノ酸の置換、欠失または挿入を有する配列を含み、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度である結合体と;緩衝剤と;張性調整剤と;安定剤と;界面活性剤とを含み、約4〜約8のpHを有する医薬製剤を投与することを含む方法。 請求項48 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、請求項1〜45、81または82のいずれか一項に記載の医薬製剤を投与することを含む方法。 請求項49 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、請求項46または請求項83に記載の医薬製剤を投与することを含む方法。 請求項50 前記対象に1週あたり約1.0〜4.0mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項51 前記対象に1週あたり約1.5〜2.0mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項52 前記対象に1週あたり約3.0〜4.0mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項53 前記対象に週1回1.5mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項54 前記対象に週1回2.0mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項55 前記対象に週1回3.0mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項56 前記対象に週2回1.5mgの前記結合体を投与することを含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項57 (a)1.5mgの前記結合体を第一の期間に週1回前記対象に投与するステップと、(b)2.0mgの前記結合体を第二の期間に週1回前記対象に投与するステップとを上記の順序で含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項58 前記第一の期間が4週間であり、前記第二の期間が8週間である、請求項57に記載の方法。 請求項59 (a)1.5mgの前記結合体を第一の期間に週2回前記対象に投与するステップと、(b)2.0mgの前記結合体を第二の期間に週2回前記対象に投与するステップとを上記の順序で含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項60 前記第一の期間が4週間である、請求項59に記載の方法。 請求項61 (a)1.5mgの前記結合体を第一の期間に週1回前記対象に投与するステップと、(b)2.0mgの前記結合体を第二の期間に週1回前記対象に投与するステップと、(c)3.0mgの前記結合体を第三の期間に週1回前記対象に投与するステップとを上記の順序で含む、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。 請求項62 前記第一の期間が4週間であり、前記第二の期間が4週間である、請求項61に記載の方法。 請求項63 前記第一の期間が2週間であり、前記第二の期間が2週間である、請求項61に記載の方法。 請求項64 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項65 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週2回投与する方法。 請求項66 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項67 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週2回投与する方法。 請求項68 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に3.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項69 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回、4週間にわたって投与し、続いて2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項70 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週2回、4週間にわたって投与し、続いて2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項71 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週2回、4週間にわたって投与し、続いて2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週2回投与する方法。 請求項72 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回、4週間にわたって投与し、続いて2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回、4週間にわたって投与し、続いて3.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項73 対象においてII型糖尿病を治療する方法であって、II型糖尿病を有する対象に、インスリン分泌性結合エキセンディン−4誘導体を含む医薬製剤を投与することを含み、前記誘導体が、エキセンディン−4(1〜39)Lys40−NH2のカルボキシ末端リジンのεアミノに共有結合している[2−[2−[2マレイミドプロピオナミド(エトキシ)エトキシ]酢酸リンカーに共有結合している組換え体ヒト血清アルブミンシステイン34チオールを含み、前記対象に1.5mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回、2週間にわたって投与し、続いて2.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回、2週間にわたって投与し、続いて3.0mgの前記結合エキセンディン−4誘導体を週1回投与する方法。 請求項74 対象におけるII型糖尿病の治療のためのキットであって、請求項1〜46または81〜83のいずれか一項に記載の医薬製剤を含む1つまたは複数の容器を含むキット。 請求項75 前記1つまたは複数の容器がそれぞれ前記医薬製剤の単位剤形を含む、請求項74に記載のキット。 請求項76 前記医薬製剤が凍結乾燥されている、請求項74に記載のキット。 請求項77 前記凍結乾燥されている医薬製剤が、非還元糖の存在下での凍結乾燥によって生成される、請求項74に記載のキット。 請求項78 前記非還元糖がショ糖またはトレハロースである、請求項74に記載のキット。 請求項79 前記凍結乾燥されている医薬製剤を再構成するための滅菌希釈剤を含む1つまたは複数の容器をさらに含む、請求項76に記載のキット。 請求項80 少なくとも3カ月の間、1日に1000mg以上のメトホルミンの安定用量を前記対象に投与する、請求項47〜73のいずれか一項に記載の方法。 請求項81 アルブミンおよびインスリン分泌性ペプチドの結合体であって、前記インスリン分泌性ペプチドが、天然のエキセンディン−4配列と比較して3つ以下のアミノ酸の置換、欠失または挿入を有する配列を含み、約1mg/ml〜約100mg/mlの濃度である結合体と;緩衝剤と;張性調整剤と;安定剤と;界面活性剤とからなり、約4.0〜約8.0のpHを有する医薬製剤。 請求項82 (a)以下の式(配列番号33)による結合体であって、上式で、Xはアルブミンのシステイン34のSであり、10mg/mlの濃度である結合体と;(b)10mMの濃度の酢酸ナトリウムである緩衝剤と;(c)150mMの濃度の塩化ナトリウムである張性調整剤と;(d)5mMの濃度のオクタン酸ナトリウムである安定剤と;(e)0.1%(w/v)の濃度のプルロニックF68である界面活性剤とからなり、約5.0のpHを有する医薬製剤。 請求項83 (a)以下の式(配列番号33)による結合体であって、上式で、Xはアルブミンのシステイン34のSであり、10mg/mlの濃度である結合体と;(b)10mMの濃度のリン酸ナトリウムである緩衝剤と;(c)135mMの濃度の塩化ナトリウムである張性調整剤と;(d)8mMの濃度のオクタン酸ナトリウムである安定剤と;(e)15mg/Lの濃度のポリソルベート80である界面活性剤とからなり、約7.0のpHを有する医薬製剤。 請求項84 前記アルブミンがヒト血清アルブミンである、請求項47〜49、64〜73または81〜83のいずれか一項に記載の方法。 請求項85 前記対象がヒトである、請求項47〜49、64〜73または81〜83のいずれか一項に記載の方法。
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